カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2007.10.18

ドラマ「ガリレオ」は良アレンジ

月9「ガリレオ」の第1話を見ました。

湯川が、何で男前なの、とか。
女刑事内海って、誰、とか。

原作『探偵ガリレオ』『予知夢』と違う設定に、期待半分、不安半分で、見始めました。

始まってみれば、草薙刑事までが、モテモテキャラだし。
湯川も、妙に犯罪に興味を持ち、積極的にかかわってくるし。
もっと草薙主導で、嫌々っぽい感じだったような。

原作とは違うなぁ、と感じる部分もありましたが、とても楽しく見終わりました。

原作は原作で面白いんですけれど、中年男性二人の主人公では、テレビ的には地味かもしれません。
役者によっては、変人キャラを面白く見せられると思うんですけれど、月9っぽくはないかも。

男前で変人の湯川と、テンションの高い女刑事という組み合わせは、華やかです。
ぽんぽんと弾む会話も、テンポがいいですし。

ドラマ的に楽しく見せるための設定であり、よい方向性のアレンジの範囲内だと思いました。
これからが楽しみです。

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2007.07.02

映画「明日の記憶」に涙

テレビで放送された、映画「明日の記憶」を観ました。

荻原寛の原作『明日の記憶』では、若年性アルツハイマーという診断を受け入れるまでの葛藤が、大きなテーマだったような気がします。

まずは、アルツハイマーという診断が、容易には受け入れられません。

自分はまだ50歳だし、そんなはずはない。
大きな仕事だって、抱えているのに。
娘の結婚もこれからなのに……と。

そして病名を認めからは、病気の進行との戦いになります。

原作ではこの介護の壮絶さが、わりとさらりと綺麗に描かれていた気がします。
どちらかというと、前半の葛藤に重きがあったような。

映画では逆に、後半の夫婦の戦いに、重きを感じました。

原作では、娘の結婚式や、取引先からの電話は、もっと後だったような。
そこまでの葛藤が、もっとあったような印象です。

佐伯も妻も、普段は淡々としているだけに、激しく落ち込んだり、カッとなったときが痛ましく、涙してしまいました。

原作が佐伯を中心とした葛藤と克服なのに対し、映画は後半の夫婦愛を中心に感じました。

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2007.06.29

アニメ「のだめカンタービレ」の最終回を堪能

アニメ「のだめカンタービレ」の最終回を見てきました。
もう終わっちゃうなんて、淋しすぎです。

残りの放送回数から、ドラマと同じところで終わるんだなと思っていたので、まあ予想通りの区切りでした。
ドラマとは、終わり方と構成が違っていましたけど。
小ネタをエンディングロールに持っていくあたり、なかなか楽しい演出だったと思います。

千秋先輩のカッコよさも、堪能しました(*^o^*)

のだめの可愛らしさと、演奏シーンの迫力は、ドラマの方が上だったと思います。
けれども、アニメはアニメの、2次元ならではの見せ方で、とても楽しく見ていました。

ドラマでは端折られたり、変更されていたりした部分も多かったですが、アニメは比較的原作に忠実だったのもよかったです。
ドラマで見られなかったシーンを、いくつも堪能できました。

できればフランス編も、このスタッフで見てみたかったところです。
「ハチミツとクローバー」のように、Ⅱを企画してくれないかしら。

カットされているなぁと思っていた「海のはなし」は、DVDの特典映像なのですね。
うーん、欲しくなってしまいますw

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2007.02.26

映画「亡国のイージス」は慌しい

かなり前に録画しておいたものを、やっと観ることができました。
福井晴敏『亡国のイージス』の映像化です。

のっけから事が起こるまでの展開が、早いこと早いこと。
原作も序章が慌しかったですが、映像はその上を行く慌しさですね。

人物の把握が難しく、一人一人に感情移入し切れませんでした。
そのため原作では泣いたところで、結局泣けずじまいでした。

主役級の俳優がたくさん出ていて、ちょっとした脇役もしっかりした俳優を使っているので、出演人は豪華です。
映像も迫力があって、充実しています。
決して質の悪い作品ではないのですけれど、物語展開としてばたばたしすぎたかなぁ。

ジョンヒ(チェ・ミンソ)は、原作では凄く強くて怖い存在だったのに、映画だと妙に影が薄いですね。
溝口=ヨンファ(中井貴一)との血のつながりについても、さらりとしか触れられていないし。
もうちょっと重要な存在だったよなぁ、と思いました。

原作を読んでいない人に至っては、背後事情やら、それぞれの思い入れや思惑やらが、分からないのでは?
辺野古ディストラクションのこととか、如月行の過去とか、なぜホンファが片手でGUSOH(グソー)を握り締めているのか、とか。

最後に、本筋とは関係ない余談を。

仙石先任伍長(真田広之)の「如月!」が「草薙!」に聞こえてしまい、気になって仕方がなかったです。

それから如月行役の、勝地涼。
情報が流れた当時は存じ上げなかったのですが、「ハケンの品格」に出ている人なのですね。

↓↓↓以下、ネタバレあります↓↓↓
最後のほうの、仙石先任伍長が手旗信号で伝えるシーン。
映像で観るとちょっと滑稽で、笑えてしまいました。

↑↑↑ネタバレ、終わり↑↑↑

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2007.01.12

アニメ「のだめカンタービレ」がスタート♪

のだめカンタービレのアニメ放送が始まりましたね。

ドラマにハマって、冬休みには原作も読破
アニメ化に期待する一方、ドラマの印象に負けてしまうのではないか、という不安も感じていました。

まずオープニングが楽しくて、作品の世界を上手く表現しているなと思いました。

千秋真一(関智一)は玉木宏とだいぶ違いましたけれど、千秋の二面性が上手く表現できていますね。
ドラマより、彼の怖さや落ち込み方が際立っている感じ。

蛇足ですが、関智一は、アニメ「彩雲国物語」の紫劉輝の声優さんでもありますよね。
紫劉輝も、クールにこなす面とだめだめな面の二面性があるので、共通性がありますね。

江藤耕造(中井和哉)は豊原功補、谷岡肇(小形潤)は西村雅彦を髣髴とさせる声で、しっくりときました。
ドラマと原作を重ね合わせてみるような、3倍楽しい感じです。

ただ、懸念していた野田恵(川澄綾子)だけは、やっぱり違和感がありましたね。
上野樹里がぴったりすぎて、ちょっと負けてます。
回を重ねるうちに、慣れてくるとは思いますが。

今回のアニメの方が、使っている音楽をより深く味わうことができています。
原作を読んだ後なので曲の意味を理解しているし、ドラマで一度聴いているからかもしれません。

ドラマにもあった「おなら体操」の作曲は、野田恵(リアルのだめ)となっていますね。
そういえばドラマも同じメロディだったような。
ドラマのクレジットでは、気がつきませんでした。

ドラマのときは原作を知らなかったので、見逃していた小ネタが一杯あったかと思います。
今回は、最初の「ヘタクソ!」のシーンで、プリごろ太の歌を歌っている人ににやりとしたり。
原作読了後だからこその、そういう小ネタも楽しんでいきたいです。

ドラマで使われていたアニメ「プリごろ太 宇宙の友情大冒険」の映像提供は、のだめカンタービレ アニメ制作委員会となっていますね。
ドラマの為にアニメを作ったのかと驚いていましたが、アニメでも活躍するのですね。

兎にも角にも、今後の放送が楽しみです。

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2007.01.04

映画「博士の愛した数式」に浸る

映画「博士の愛した数式」を観ました。

交通事故によって、記憶が80分しか持たなくなった博士(寺尾聰)。
そのお世話をすることになった家政婦(深津絵里)と、息子の(ルート)くん(齋藤隆成)。

主要登場人物がほぼ4人という、極めて狭い世界のお話です。
劇的な展開というものはありませんが、その優しい世界に浸りました。

心を通わせていく3人の柔らかな空気がよく描かれていて、穏やかな気持ちになります。
特に、ルートくんへの博士の直向な愛情表現が微笑ましく、心温まります。

数字の面白さ、数学への興味を引く数々の薀蓄も、ふんだんに盛り込まれています。
といっても小難しいものではなく、自然と興味が沸いてくるような楽しいものです。
原作の魅力を、よく表現できていますね。

原作と異なり、数学の教師になったルートくんを視点人物とし、回想させる構成となっています。
数式に関する説明を自然に、かつ上手に挿入させることができて、うまいアレンジだなと思いました。

大人になったルートくんを演じるのは、吉岡秀隆。
彼はこういうこざっぱりした髪型の方が、似合うと思うんですけどねーw

小川洋子の原作『博士の愛した数式』では、もっと先まで描かれています。
ラストがあの状態で終わってしまったのは、ちょっと尻切れトンボでした。

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2006.10.05

アニメ「少年陰陽師」の衝撃

大好きなシリーズ『少年陰陽師』がついにアニメ化されました。

のんびり前進じたばた生活さまの「少年陰陽師がテレビで見られる!!O(≧▽≦)O ワーイ♪」経由で知って、楽しみにしてました。
マイナーな局&深夜放送なので、まゆびさんの情報がなかったら気がつかなかったと思います。
ありがとうございました。

始まって、何より衝撃を受けたのは、もっくんです!!

声がとても高く、まるで女の子のよう。
それでいて顔には、もっくん特有のキュートさが欠けているように思います。

ぎゅっと抱きしめたくなるような、ぬいぐるみのような可愛らしさは何処へ...。
紅蓮とのメリハリをつけるためのチョイスかとは思いますが、これは慣れられるのかしら(^^;;

紅蓮ともっくんでギャップをつけるという作戦自体は、成功していますね。
もっくんの持つ親しみやすさは消え、紅蓮は逞しさや孤高さが、際立っていました。

昌浩も、アニメではすこし逞しい感じ。
原作では目とあごの線が細く、もっとか細い感じがします。
でもこちらはすぐに慣れられそう。

たぬきじじいこと安倍晴明の声は、いい感じだと思いました。
昌浩をからかうお茶目な声も、これから発生するシリアスなシーンも、演じ切れそうです。

それにしても昌浩の声優さんは、大変ですね。
小説で読んでいてもつっかえつっかえになりがちな、複雑な調伏の台詞が目白押しですからw

六合を含む十二神将、彰子らは、オープニングとエンディングでちらりと登場しました。

皆早く、もっとしっかりと見てみたいですね。
これからの進展が楽しみです。

エンディングで流れる、仰向けになった紅蓮に寄りかかって眠る、幼い昌浩が可愛いかったです。

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2006.09.05

アニメ「彩雲国物語」にハマる

雪乃紗衣原作の『彩雲国物語』シリーズ。
テンポがよくて、笑いあり、涙あり、諜報ありと、毎回目の離せない内容で、楽しみにしているシリーズのひとつです。

こちらのアニメがNHKで放送されているのですが、BS2は予約が面倒でずっと見てきていませんでした。

最近一挙再放送があって見始めたのですが、すっかりハマってしまい、本放送も見るようになってしまいました。

劉輝は、素晴らしい采配を見せる一方、抜けたところもありという、1巻のイメージを強めた感じ。
可愛らしくて愛すべき性格が前面に出てきて、「ああ、最初こうだったよねぇ」と懐かしく感じました。
後の巻になると、王宮組は影が薄かったりしますから(^^;;

楸瑛のクールさと、絳攸の方向音痴及び短気なところも、原作より誇張されている感じがしました。
同じ驚愕シーンでも、楸瑛は涼やかに、絳攸は思いっきりリアクションを取るなど、キャラがはっきりして、アニメ的にはいいと思います。

燕青と影月は、原作に近かったです。

静蘭は、ひたすらカッコイイ♪

秀麗の声はやや可愛らしすぎるというか、紅家の完璧な令嬢を演じるときと、素の逞しい女の子のメリハリがもっとあってもよかったかなと思います。

原作で涙したところは、アニメでもやっぱり涙w
物語は段々複雑に、シリアスになってくるので、また泣くんだろうなぁ。

原作で分かり難かった部分も、アニメでしっかり復習したいです。

余談ですが、息子が見ていた機関車トーマスから静蘭の声が聞こえてくるではありませんか!
調べてみると、同じ声優さんがオリバー、バーヴィー、バーティーを担当しているそうです。
キャラが随分違いますねw

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2006.07.21

映画「戦国自衛隊1549」を観ました

時間不足か、やや物足りない印象でした。

自衛隊の秘密実験中、的場一佐率いる精鋭部隊が忽然といなくなる事件が発生する。
彼らは戦国時代にタイムスリップし、歴史を改竄して現代に影響を与え始めていた。
的場たちを現代に連れ戻すべく、かつて的場の元にいた鹿島勇祐と神崎怜2尉らが、同時代へのタイムスリップを試みるが...というお話。

福井晴敏の原作『戦国自衛隊1549』を読んでいたので、それぞれの場面で、なぜ無謀とも思えるその戦略が必要なのか、理由を把握することが出来ました。
それなりに登場人物への思い入れも持てたので、仲間たちの決死の行動には胸を打つものがありました。

しかし読んでいない人には説明が少なく、よく分からないまま物事が進んでいってしまうのではないでしょうか。
的場一佐(鹿賀丈史)のカリスマ性とか、神崎怜2尉(鈴木京香)の心理、既に自衛隊を辞めている鹿島勇祐(江口洋介)が同行する理由など、背景が伝え切れていない気がしました。
福井晴敏お得意の、自衛隊員の葛藤や、鹿島勇祐が孤軍奮闘から仲間を得ていく過程も、表面的な描写に留まっています。

役者が揃っているし、それぞれの演技もよかっただけに、もっと内面を丁寧に描けたらよかったのになと思います。
映画では時間が足りないのでしょうか。

自衛隊の全面協力だけあって、戦車、装甲車、攻撃型ヘリコプターといった実車両による戦闘シーンは迫力がありました。
逆に天母城炎上シーンは「いかにもCG」で、そのリアリティを損なっている感じがしました。
最後に我に返ってしまうというか。

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2006.06.26

映画「g@me」を堪能

原作は、東野圭吾『ゲームの名は誘拐』
原作を大胆にアレンジしてありながら、満足度の高い作品に仕上がっていました。

広告代理店勤務の佐久間(藤木直人)は、順調だった巨大プロジェクトを葛城(石橋凌)に潰されてしまいます。
その憎き葛城の娘(仲間由紀恵)と偶然出逢い、狂言誘拐で葛城から3億円の身代金を奪おうと持ちかけられて...というお話。

原作は、シンプルながら充実したミステリとして、充分楽しめる作品でした。
小説としての面白さな分、映像としてはやや弱いのか、映画では大胆な変更が行われています。

原作を大幅に変更した映像というものは、大抵不満が残るもの。
今回は、それが成功している稀有な作品です。

佐久間の高層マンションの内装に代表されるように、全体がクールでスタイリッシュ。
お洒落で、テンポがよくて、後味のよい作品となっています。

本音を隠し、仮面をつけて暮らす佐久間役に、藤木直人がぴったりですね。
原作では高校生だったせいか、大学生の仲間由紀恵には、最初違和感がありました。

原作者の東野圭吾が本人出演する小ネタには、笑ってしまいました。

↓↓↓以下、原作と映画のネタバレあります↓↓↓
横須賀のマンション行きは、重大なターニングポイントだったと記憶しています。
佐久間が齟齬に気がついてく過程が、映画ではカットされて、単純に騙された男になってしまっています。
ただの愚かな男では終わらせないために、佐久間に一矢報いさせる、原作にはない「誘拐後」を描くことになるのでしょうが。

原作の推理小説という側面が削られ、代わりに恋愛を付加される。
叙述的な側面があるで、小説としては推理が楽しいですが、映像では物足りなくなると考えたのかもしれませんね。

正直、途中までは恋愛要素は要らないなと思っていました。
が、騙され裏切られる二転三転の効果は高まりますし、ラストの爽快感はよかったので、終わりよければ全てよしでしょうか。

↑↑↑ネタバレ、終わり↑↑↑

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2006.05.21

映画「いま、会いにゆきます」に涙

市川拓司の小説を映画化した作品。
ぼろ泣きでした。
後にドラマ化もされましたが、私は映画の方が好きです。

ドラマは、話を膨らませるために関係者がいろいろ描かれ、雑多な印象があります。
映画はシンプルで、秋穂巧(中村獅童)、病気で亡くなった妻の澪(竹内結子)、息子の佑司(武井証)のという3人の家族の絆が、より際立ちます。
劇的なエピソードもなく、淡々と物語が進みますが、それがこの3人のみを浮かび上がらせ、世界を深く見せてくれるのです。

中村獅童は、病を表現するためだとは思いますが、ぎこちなさがちょっと気になりました。
逆に光っていたのが、竹内結子です。
戸惑ったり、微笑んだり、悲しんだり、いとおしがったり、彼女の表情は雄弁で、素晴らしい演技でした。

死後の再会といえば、最後の切ない別れで終わりというパターンが定番です。
この作品は、タイトルの意味がじーんと染み渡るような、独特の構成もよかったです。

原作を読んでみたいような、この印象を大事にしておきたいような、複雑な心境です。

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【2006.6.6 追記】
原作『いま、会いにゆきます』を読了しました。

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2006.04.24

「白い巨塔 劇場版」に驚愕

田宮二郎主演の映画「白い巨塔 劇場版」を観ました。

最初のうちは、

「モノクロにアナログ放送だぁ」
「財前助教授、グレゴリー・ペック並みに濃いなぁ」
「里見助教授、役者が地味過ぎ」
「東教授の総回診シーンは、やっぱりあるんだ」

などと突っ込みながら観ていたのですが、最後まで見て驚いてしまいました。

以下、田宮二郎のドラマ「白い巨塔」、映画「白い巨塔 劇場版」、唐沢寿明のドラマ「白い巨塔」のネタバレあります。

これほど長い作品が2時間映画で収まるのかしら、と思っていたら、随分と端折っているのですね。
財前助教授の名誉を象徴する渡欧シーンもなかったし、佐枝子の里見助教授に対する恋心も描かれていません。

裁判も時間が短いので、ドラマを見ていないと、論点と状況が分からなかったと思います。

特に難しかったのが、船尾教授の証言です。

例え里見助教授の主張する検査をしたとしても、腫瘍が小さかったために、手術前は転移に気付くことは出来なかったであろう。
手術後も、現代の医学では治療法がなく、結果として患者が死に至ることには変わりない。
よって、医学的にミスはなかったと断ずる。
しかしながら、他の人の意見を聞き入れず、傲慢不遜な対応には、道義的責任がある。

ということであろうと解釈しましたが、映画の台詞だけでは理解できなかったと思います。
唐沢寿明版の下地があったからこそ、とんとん拍子に進む映画をなんとか把握できたのです。

そして船尾教授の証言を頭の中で整理しているうちに、あれよあれよと勝訴して、そのまま「完」の文字が出てきたときには、驚愕しました。

そこで終わってしまうの!?
財前教授の死は!?

裁判には勝ったものの、天罰と言うといいすぎかもしれませんが、自らが病に侵され、反省を促される。
そのラストあってこその、この勝訴ではないでしょうか。

勝訴で終わってしまっては、「悪しき医師会は一致団結して勝ちました、お終い」になってしまいます。

田宮二郎版ドラマを観たという母に確認したところ、ドラマでは最後の死まで描かれていたとか。
映画は時間の関係で省略したということなのでしょう。
しかしそこはカットしてはならない部分ではないかと感じました。

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2006.03.15

「アンフェア」最終回を予想

今回のクールで一番好きなドラマが「アンフェア」です。

大抵の刑事モノは、最初1話から2話完結の単発を重ね、キャラが定着したところで最後の大事件、という構成です。
「アンフェア」は1話で完結するどころか、最初の事件だけでも第4話までかかりました。

しかも毎回キリもよくない状態でエンディングが流れ「あれっ、もう終わり!?」と驚くことに。
面白くて時の経つのが早いんですよね。
最後までぐいぐいと興味を引っ張り続けられる構成が素晴らしいです。

佐藤美央(向井地美音)誘拐事件に関しては、被害者の母親である雪平は関係者なので、捜査に加われないはずだ、とか。
未成年を射殺したことが問題になった刑事が、現場の第一線に復帰できるのだろうか、とか。
そう簡単に拳銃携帯許可が出るのだろうか、とか。

いろいろツッコミどころがあるのですが、わいわいツッコむこと自体が楽しいし、そういった瑣末なことを抜きにして夢中にさせてくれる面白さがありました。

今日はドラマを振り返りつつ、最終回の予想などしてみようと思います。
以下、第10話までのネタバレあります。

佐藤和夫(香川照之)は、義憤にかられる性格を上手く利用され、嵌められただけという印象が否めませんね。
共犯なら美央誘拐事件で動揺する必要もないし、動機もないし。

牧村紀世子(木村多江)と蓮見杏奈(濱田マリ)メールを、和夫に転送した人間もいるわけですし。
サイトにしても名義人が彼であることと、本当にあのサイトを作っていることは必ずしも一致しませんし。
サイトに関して雪平に問い詰められ、「何言っているんだ」と答えている点からも、サイトのことは知らなかったように思われます。

平井唯人(眞島秀和)同様、今一番怪しそうな和夫はミスディレクションっぽいですね。

では、真犯人は誰になるのでしょうか。
もう論理的な推理ではなく、単なる山勘の世界になんですけどw
容疑者候補と、その動機について。

まずは、三上薫(加藤雅也)ですよね。
薫は雪平を好いているようですし、雪平を追い詰め、元夫の和夫に罪を着せ、孤独になったところを振り向かせるとか。
もしくは可愛さ余って憎さ百倍とか。

次は、小久保祐二(阿部サダヲ)ですね。
山路哲夫(寺島進)とライバルの雪平を失脚させることができます。

山路も怪しげに見せている犯人候補ですが、蓮見と共犯なら、もっとうまく立ち回れるような気がしてなりません。
動機は、気に入らない雪平の失脚狙いでしょうか。

なんだか怪しげだった美樹(有坂来瞳)も、蓋を開けてみればなんでもなかったし。
事前に犯人を知らされないまま演技しているためか、怪しげに見せる演出は必ずしも推理の元にならないのが、難しいところですが^^;

意外性では、安本正広(志賀廣太郎)でしょうか。
雪平の父を殺した犯人は、確か捕まっていなかったと思うのですが、最後にはすっきりさせたいところ。
当時の仲間である彼が、何らかの確執によって殺していたら怖いですよね。
現在の事件には、動機も何も全く思い当たりませんけれど。

そして最後が、安藤一之(瑛太)。
彼が裏切ったら本当に意外だし、怖いです。
ドラマの後味が悪くなるから、あまりやって欲しくないですけれど。
動機は、過去に何か雪平に恨みを持つような事件があったとか。
雪平と親しくなっているのは、情報を得るための仮面で。

とまぁ適当なことを言ってますが、この推理合戦もこのドラマの面白いところ。
個々の事件だけではなく、全部を通して、どのように筋道を立ててくれるのでしょうか。
来週の最終回がとても楽しみです。

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2006.02.24

トリノオリンピック女子フィギュアを堪能

録画しておいた女子フィギュアフリーをみました。
朝テレビをつけたら、生放送の「メダル授与式」を見てしまうというハプニングもありましたがw

金の荒川静香選手、銀のサーシャ・コーエン選手、銅のイリーナ・スルツカヤ選手、そして4位の村主章枝選手。
指先まで優雅で美しい演技をする好きな選手揃いだったので、順位に関係なく演技を堪能できました。

SP1位と2位の2人が、転倒という大きなミスをしてしまったのは、やはり五輪という特別なプレッシャー故でしょうか。
その中で、冷静に演技できた荒川選手は強靭ですね。
「メダルを取れるとは思っていなかった」とインタビューで答えていましたが、この状況で無欲に演技に集中できるというのはすごいです。

大きなミスがないだけでなく、フリーの中で一番観客が沸いたと感じたのは、日本人の身贔屓とは言えないのではないでしょうか。
イナバウアーから3連続ジャンプ、そして最後のスピンの歓声と会場との一体感は、まさに金メダルに相応しいものだったと思います。
長い手足がのびのびとして、一番存在感がありました。

村主選手は、美しい演技ながらどことなく盛り上がりに欠けたような印象があり、それが大きなミスがないものの、得点が伸びなかった所以かなと感じたり。

安藤選手は、順位は低かったですが、大舞台で4回転ジャンプに挑んだ精神力と、大舞台に立った経験を今後に活かして欲しいです。

蛇足。
最近検索でヒットしているエントリが、「フィギュアジャンプの見分け方」です。
フィギュアへの関心の高さが伺えますね。

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2006.01.08

「古畑任三郎ファイナル」第3夜を堪能

やっと第3夜を見終えました。
以下、ネタバレありの感想を。

本筋とは関係ないのですが、何より驚いたのは、合成技術のレベルの高さです。
松嶋菜々子の一人二役(大野もみじとかえで)のシーン、全く違和感がなかったですね。
勿論、別撮りしていながら自然に見せた、松嶋菜々子の演技力あってのことですが。

硝煙反応、指紋の違い、蝋燭の痕跡と、一度事件性を察知されてしまえば穴のある犯行でした。
だからこそ、自殺として処理されることが、何より肝要だったわけです。
それがなくても入れ替われば、スタッフの顔と名前も一致してないでしょうし、ぼろは出ると思いますが。

とぶつぶつ言いつつ、魅せられましたね~。
松嶋菜々子も田村正和も素敵で、第1夜同様、中身の濃い時間を過ごせました。

ファイナルと銘打ってますが、この終わり方ならいくらでも後が続けられますね。
あとは三谷幸喜の気力と、田村正和次第といったところでしょうか。
また数年後、復活してくれることを願うばかりです。

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2006.01.07

「西村京太郎からの挑戦」が面白い

木曜に放送された「西村京太郎からの挑戦 本格ミステリークイズ 芸能界推理王決定戦!」。
問題VTRを見て、犯人とトリックを当てるクイズ番組なのですが、これが面白いんです。

今までもこの手の番組はありましたが、 薄っぺらく底が浅い感じがしていました。
設問時間が短いため内容が薄く、安っぽい推理クイズ本みたいなんですよね。

この番組は、設問VTRのレベルが高いのがよかったのだと思います。
1問1問にたっぷりと時間をかけているので、推理ポイントをしっかりと描きこんでいるし、役者も豪華なので、演技の質も高いんですよね。

特に第2問の、現場と中継でつないで実際に捜査する、というアイディアが秀逸でした。
証拠品を探せるだけでなく、容疑者に直接質問もできるので、本当の捜査のようで見ていてワクワクしました。

多少ツッコミどころはありましたが、西村京太郎監修だけあって、概ね納得できる回答でしたし。

揃ってミステリ好きの夫婦なので、あれこれ推理しあいながら、楽しい時間を過ごせました。
番組の最後でも言われていましたが、ぜひ第2弾をやってほしいです。

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2006.01.05

「古畑任三郎ファイナル」第1夜&第2夜を堪能

毎夜楽しみにしている「古畑任三郎ファイナル」。
第2夜まで見終わっての感想(ネタバレあり)などを。

第1夜は、すっかりやられてしまいました。

音弥(藤原達也)が亡くなるまで、構成に全く気がつきませんでした。
天馬恭介(石坂浩二)の役者としての格的に、脇役ってことはありえないのに。

2段構えなので、中身の充実した、濃い2時間でした。

第2夜は、俳優ではないイチロー主役ということで、期待半分、不安半分のどきどきした状態で見始めました。
蓋を開けてみれば予想以上に上手い演技で、驚きです。
淡々としていますが、それが役にあっていました。

地下までの移動経路も、目撃者がなかったことも、自分がストリキニーネを飲まずに済んだのも、古畑がフェアプレーに徹したのも、みな偶然の産物。
「完全犯罪」を狙った割には、行き当たりばったりで穴がありすぎでしたけど。

免許証を抜いたくらいで身元不明になるほど、警察の能力も低くないでしょう。
これほど悪質な人間なら、前科があって警察に指紋がのこされているかもしれませんしね。
「あなたが殺したのですね?」と訊かれたら、嘘をつかずにどう切り抜けるつもりだったのでしょう。

と犯行自体にはツッコミどころが満載なんですが、楽しい対決だったのでよしとします。
犯行までが長かったので、古畑vsイチローの比率が減り、第1夜に比べると時間が短く感じました。

それにしても、田村正和の味わいは変わらないですね。
今夜も楽しみです。

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2005.12.26

「大奥 華の乱」はスケールダウン

今更なんですが、最終回を観終えました。
面白いには面白いんですが、前2作に比べるとレベルが落ちたかなと思います。

安子(内山理名)が主人公でありながら、影が薄かったですね。
あれこれ人を増やしすぎて、絞り込めてないからではないでしょうか。

桂昌院(江波杏子)との対立ならそこを抜き出して描くとか、深く掘り下げるポイントを決めて、安子をメインに持っていってくれないと、彼女に入り込めません。
自ら行動を起こすことが少なく、主人公というより、歴史の流れの傍観者でした。

お伝の方との対立も、小池栄子の方が強烈な印象を残してましたし。
信子(藤原紀香)や右衛門佐(高岡早紀)となんとなくつるんでいるのも、今ひとつです。

今までのように、自分自身の強烈な意志と行動でもって、"主役"の存在感を見せて欲しかったです。

逆に印象に残ったのは、染子(貫地谷しほり)でした。
柳沢吉保(北村一輝)を愛し、自分というものを貫いた生き様は、まさに大奥らしいものでした。

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2005.12.15

「ハウルの動く城」は今ひとつ

木村拓哉の声優起用は話題になりましたが、彼は色がつきすぎている、というのが正直なところです。
どうしてもキムタクの顔が思い浮かんでしまい、"ハウル"というキャラクターとして入り込めませんでした。
その点倍賞千恵子は、16歳のソフィーも90歳のソフィーも演じ分けていて、上手いなと思いました。

ソフィーの魔法が解けたり戻ったりする理由や、ハウルの行動の理由も、今ひとつ説明不足でした。
絵は美しかったですが、なんだかよく分からなかったなという感じです。

戦争シーンが怖かったようで、子供たちにも不評でした^^;

宮崎駿作品は、「天空の城ラピュタ」や「風の谷のナウシカ」などの古い作品の方がいいなといつも思います。

まず、キャラクターがとても可愛らしいこと。
それは顔やスタイルといった見た目だけでなく、主人公は純粋で真っ直ぐ、周りの人は時にお茶目で頼りになる性格も含めてです。
共感して、応援したくなるような魅力的な登場人物で溢れていました。
ストーリー展開も、大人も子供も一緒にわくわくドキドキできるものでした。

新しい作品は、どれもとにかく絵が綺麗ですが、可愛いとは思えません。
見た目も、性格もです。
ストーリーも啓蒙的で、確かに問題意識はあって有意義なのかもしれませんが、先が楽しみな展開ではありません。

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2005.10.10

「白線流し 夢見る頃を過ぎても」にがっかり

正直期待外れでした。
エピソードが単発過ぎて、流れや必然性が感じられませんでした。
2時間半の枠で、6人全部の色々を描こうとしているから無理があるのかも。
七倉園子(酒井美紀)と長谷部優介(柏原崇)の婚約とか、芳川美里(原沙知絵)の病気とか、入れたいエピソードは詰め込みましたという感じ。

ドラマは、エピソードから次のステップへの過程や、心の揺れ動きを描くものですよね。
点と点だけあって、間の線がないような気がしました。
なんとなく惰性で見てしまっていますが、連続ドラマだった本編が一番よかったです。

途中挿入された過去のシーンは、懐かしかったですね。
特に長瀬智也と柏原崇の髪型の変遷が、時代を反映していて面白かったです。

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2005.09.14

「海猿」の最終回は穏やか

「スローダンス」と並んで、このクール楽しみにしていた「海猿」。
不審船への発砲があったり、バディが亡くなったり、ずっと怒涛の展開だったのに比べると、なんと穏やかな最終回なんでしょう。
映画「海猿2」へ向けて、凪に入ったって感じですね。

吹き替えなしの迫力の演技と、人命救助という胸を打つテーマ。
映画に劣らない力の入った映像でしたね。

「女子アナ。」「陰陽師」の柔らかな印象だった伊藤英明なのですが、すっかりマッチョに塗り替えられました。

ふと気がつくとB'zの「OCEAN」を口ずさんでしまう私です(*^^*ゞ

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2005.09.13

「スローダンス」は台詞がいい

配役を聞いたときから楽しみにしていた「スローダンス」。
期待通りの、いや期待以上の仕上がりで、見ていると元気が出てくるドラマでした。
思わずにっこりしてしまう、素敵な作品でしたね。

ドラマによくありがちな、流行語でも狙っているんじゃないかというお決まりのフレーズなんて、全くなし。
自然で普通のやり取りなのに、書き留めておきたくなるような、心に残る台詞が沢山ありました。
『スラムダンク』から引用してくるとか、感覚的にハマったんだと思います。

最終回は、無理やりな転換エピソードを入れてばたばたしがちですが、それがなかったのも好感が持てました。
素直で、まっすぐで、心地よく見ることができました。

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