『ちりとてちん』 青木邦子
藤本有紀脚本の、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」のノベライズ。
1週を1章にまとめ、全26章で完結。
同姓同名の清美(エーコ)に劣等感を感じる、主人公の喜代美(ビーコ)。
そんな自分を変えたくて、小浜を飛び出し、いつしか落語家の徒然亭草若に入門するのですが・・・というお話。
夫が大好きだった朝ドラなので、一緒に見ていましたが、前半を中心に、ちょこちょこ見逃した回があったよう。
改めて、いいお話だったなとしみじみしました。
プロポーズのシーンを見逃しているのは、特に残念。
若狭(喜代美)は、劣等感に苦しみ、不器用さに悩むけれど、暗いお話になっていないのが上手いところ。
ドラマで七変化していた妄想シーンなど、どこかユーモラスなやりとりや、あたたかい人情がいいのです。
兄弟子たちが個性豊かで、あたたかいのが、またいいのです。
若狭だけでなく、家族も、友達も、兄弟子たちも、周りの人は誰も、起用に上手いこと世渡りしている人はいません。
不器用ながらも、ひた向きな思いに、じんわりと暖かな涙を流しました。
落語とストーリーをよく絡めてあり、落語素人でも面白みを感じられます。
落語の人気に貢献したというのが、よく分かります。
改めてドラマをもう一度見たくなりました。
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