『イコン』 今野敏
『蓬莱』に続く、神南署安積班シリーズ第2弾。
今回もハードカバーで、読み応えがあります。
CDも出さず、ラジオにもテレビにも出演しない、インターネット上のアイドル「有森恵美」。
そのイベント会場で、観客の少年が刺殺され・・・というストーリー。
前回分からなかった、湾岸署から神南署へ、安積班が異動になった理由が明らかになり、すっきりしました。
インターネット上の書き込みに問題がある場合、警察が、投稿者の個人情報開示を要求することがある。
今では当たり前のことですし、皆が知っていることです。
顔文字についても、説明など不要なくらい、身近な存在です。
作品の発表は、1995年。
どこの家にパソコンがあり、インターネットに接続できることが当たり前の今とは、感覚が違っていたのですね。
同じ年齢、同じ階級の宇津木警部補が、安積と係わることで、自分の生き方を少しだけ変えていったり。
捜査の過程で、本庁や渋谷署の捜査員から、安積が慕われていったり。
警察小説としてのメインは事件かもしれませんが、今回は特に安積の人としての存在、内面の魅力に、重点が置かれているように感じました。
交通課の速水警部補が、捜査にかかわるのは、一種のファンサービスといえるかも。
毎回思うことですが、芸能界が絡む話の多いシリーズです。
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コメント
1995年といえば インターネットは学術系のイメージで一般向けではなかったです
「インターネット」という言葉を知ってる人も少なかったんじゃないかな
あと携帯電話の買い取りが前年に始ったばかりで高くて個人で持ってる人は多くなく 「電話」の機能しかありませんでした
投稿: Маша(マーシャ) | 2009.07.05 23:08
【マーシャさんへ】
ピッチとポケベル時代ですよね。
この本で描かれるようにインターネットはマニアだけで、
一般向けではなかったのは知っているんですが、
ここまで未知の世界的な存在だったのかな?
とは思いました。
1995年なら自分では持っていなかったけれど、
家族はパソコンを持っていたし、
周りにもそれなりに持っている人がいたような。
投稿: KOROPPY | 2009.07.06 09:04
ピッチ サービス開始してましたっけ? 直後くらい?
時代というほど広まったのはもぅちょと後だったような気がします 端末 高かったし…
世間的には あくまでもパソコンは仕事用(ワープロ専用機の超上級機というか、延長線上にあるような感覚)の機械で (ワープロ専用機に代って)オフィスに広まりつつあった頃 といっても部署に1台かせいぜい数台
一般家庭に本格的に普及するのはWin97以降で まだあるほうが少数派だったし(KOROPPYさんのところは早かったんですね) パソコンはあっても インターネットに一般向けのサイトはあまりなくて 「パソコン通信」のほうがメジャーでした
ぶっちゃけ それだけでオタクと思われてましたよ
投稿: Маша(マーシャ) | 2009.07.06 22:34
【マーシャさんへ】
PHPからPHSに名称を変更したのが、
1994年4月だそうです。
投稿: KOROPPY | 2009.07.10 09:18