『私のパリ 私のフランス』 岸恵子
正直、内容のなさに、がっくりきました。
筆者は女優でありながら、結婚を機に仕事を辞め、パリへ移住。
離婚を経てもなお、パリに住んでいる、とのこと。
日本人が珍しかった頃から、パリに住んでいたのなら、それなりの話が聞けるのかと期待していたのに、まるでなし。
一応「フォト・エッセイ」の体裁にしたつもりのようですが、既刊の引用と、本人でないライターの文章が多すぎて、読む価値のある文章がほとんどないのです。
ファッション雑誌のワンコーナーのような、綺麗かもしれないけれど中身のない本。
元が「写真集」の企画だったというのが、頷ける内容でした。
またその本人の文章が、単なる身の上話になっており、はっきりいって興味が持てません。
エッセイですから、私的な話を書くのはいいのだけれど、あくまで「読み物」として仕上がっていなければならない、と思います。
お洒落なつもりの文章かもしれないけれど、上滑りでちっとも「パリ」が伝わってきません。
本人の写真は沢山掲載されているので、筆者のファンなら、写真集として楽しめるかもしれません。
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