『チーム』 堂場瞬一
自分の大学ではなく、学連選抜の襷を持って、箱根駅伝を走る!
「同じ釜の飯を食った仲間」ではないメンバーは、一つのチームになれるのか?
読後感が爽やかな、青春スポーツ小説でした。
本書でも登場しますが、苦戦しつつもシード権を逃さない母校だったので、予選会についてはあまり知識がありませんでした。
驚くのが、予選会が終わってから、本番までが短いことです。
自分の大学が出場を逃したショックの後に、選抜の話が来る。
しかも同じ学校ではない彼らは、顔を合わせて、一緒に練習する機会自体、あまり持てません。
寄せ集めと言われるメンバーが、どのように纏まり、チームになっていくのか。
人間ドラマあり、駅伝としてのドラマありの作品でした。
本番までが短い分、箱根の10区がきっちり描かれています。
精神力で勝てるのだろうか、と思いつつ、極限状態で力を発揮できるのは精神力だ、とも思います。
何が起こるか分からない、それが駅伝の魅力の一つかも。
佐藤多佳子『一瞬の風になれ 第1部 イチニツイテ』や、五十嵐貴久『1985年の奇跡』と似た、充足感を得られる作品です。
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