『おとぎ話の忘れ物』 小川洋子&樋上公美子
世界の忘れ物保管室に埋もれていた、物語たち。
[忘れ物図書室]を訪れる人たちだけが、読むことが出来るのですが・・・。
あとがきから察するに、樋上公美子の絵が先にあり、後から小川洋子が物語を描いたよう。
赤ずきんちゃん、不思議の国のアリス、人魚姫、白鳥の湖。
良く知られたおとぎ話をモチーフにしながら、どこかシュールで怖いストーリー。
スワンキャンディー〈湖の雫〉の紹介からして、最初は素敵な味なのに、最後は「蚕、鱗粉、たてがみ、羊水」。
どこか精神の均衡が外れたような、心の芯がヒヤッとするような要素が、ふんだんに盛り込まれていました。
世界中で忘れられた物語が読める図書館、という設定は面白かったのですが、物語と絵のブラックな質が、好みではありませんでした。
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