大河ドラマ「篤姫」を堪能
遂に最終回を迎えてしまいました。
終わってしまって淋しい気持ちと、充実したドラマを見通せた満足感が、相まっています。
大河ドラマは、今回見るのが初めてでした。
年間を通して、毎週わくわくしながら見られた、稀有な番組でした。
毎週、涙しない回はありませんでした。
元々読んであった宮尾登美子の原作『天璋院篤姫』が、とても面白い作品だったこと。
主役の宮崎あおいが、気になる女優さんであり、また親しみやすかったこと。
などが、見てみようと思ったきっかけでした。
そして第1話を見て、すっかり世界にハマってしまいました。
連ドラ主役級の役者を、端役で使ってしまう。
配役の豪華さは、さすがですね。
美術セットも、時代考証をしっかりと行って作っていたのだとか。
(「放送エキスパート人|ネットステラ|VOL.007 「篤姫」」)
薩州桜島真景図など、関連書籍でみた写真資料と、とてもよく似せてあるなと感じる品は、ちらほらありました。
細かいところまで作りこんだ、クオリティの高さは、素晴らしいですね。
1年かけるドラマだけあって、一つ一つのエピソードを、じっくり描いていたと思います。
特に、薩摩時代はゆっくり過ぎるほど丁寧でした。
当時の資料は少ないといいますから、ここは思い切って創作の力を発揮できたところではないでしょうか。
ここでの交流という土台があったからこそ、その後の展開で、思い入れを感じられたと思います。
西郷吉之助の小澤征悦の配役は、ハマり役ですね。
迫力ある眉と、どっしりとした所作がぴったりでした。
とある映画で、彼を見る機会がありました。
が、もう西郷どんにしか見えず、洋服姿に違和感を感じてしまいました。
肝付尚五郎も篤姫も、どちらかというとメジャーな人物ではないです。
だからこそ、史実(歴史的事件)を前面に押し出すよりも、その事件の傍らにいた、一人の人葛藤と成長を、メインに置けていた、と思います。
押しが弱いように思える小松帯刀は、現代のドラマの男性としては普通だけれど、時代劇としては珍しいのではないでしょうか。
当時の男性は凛々しく、女々しさはない描かれ方が多い気がします。
逆に篤姫は、自ら運命を受け入れ、しかし流されることなく、自分を貫く強さがありました。
三歩下がって控えているような、時代劇の女性とは違っています。
二人とも現代に近く、だからこその見やすさ、入り込みやすさだった気がします。
私もその一人ですが、今まで大河ドラマを見ていなかった層も、取り込んでいるように思います。
「大奥」の時同様、今回も関係書籍を読み漁っている途中です。
今まで読んだ本が、以下のリストです。
『天璋院篤姫の生涯―篤姫をめぐる160人の群像』 新人物往来社
『天璋院篤姫のすべて』 芳即正/編
『篤姫 わたくしこと一命にかけ』 原口泉
『篤姫の生涯』 宮尾登美子
『最後の大奥 天璋院篤姫と和宮』 鈴木由紀子
『幕末の尼将軍-篤姫』 童門冬二
『女たちの幕末京都』 辻ミチ子
『大奥をゆるがせた七人の女 天璋院篤姫から絵島まで』 由良弥生
史実である部分、創作である部分の違いを知ると、その演出を楽しむことが出来ます。
またドラマに描かれなかった部分も、歴史上の人物各々への理解が深まっていくのが、楽しいです。
これからも引き続き、関連書籍を探して読んでいきたいと思います。
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