『一瞬の風になれ 第3部 ドン』 佐藤多佳子
『一瞬の風になれ 第1部 イチニツイテ』、『一瞬の風になれ 第2部 ヨウイ』と続いた、シリーズ完結編。
今回も素敵な青春スポーツ物語で、何度も泣かされました。
か弱かった連が、肉体的にタフに、そして精神的にも逞しくなっていく姿とか。
がむしゃらだった新二が、ベストを尽くすために、頭脳も使っていく成長振りとか。
リレメンの結束とか。
シリーズを通したさまざまなことが収束し、実を結んでいくのが、サポーターのように嬉しいです。
全てがハートウォーミングで、爽快で、気持ちのいい作品でした。
100m走のように短い距離の場合、とにかく全力で走ればいいものかと思っていました。
最初の一歩、途中の加速、最後の維持。
一歩一歩に作戦があり、一つ一つの経験が、成長に繋がっていくのですね。
共に戦うライバルたちの走り方も、細やかに分析。
ドラマ化されたようですが、スポーツとしても、ヒューマンドラマとしても細やかに描いているこのシリーズは、むしろ漫画化に向いているのではないかと思います。
谷口とのこと。
健ちゃんのこと。
総体のこと。
読了しても、もっともっと読みたい気持ちでいっぱいです。
これで終わってしまうなんて、なんとも残念。
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