『神の守り人 帰還編』 上橋菜穂子
『神の守り人 来訪編』の続編です。
隠れていた対立や思惑が、一気に噴き出して、濁流のように流れ出す展開。
目が離せなくて、思わず一気に読んでしまいました。
タルハマヤ<おそろしき神>を呼び出せる、チャマウ<神を招くもの>となった、アスラ。
サーダ・タルハマヤ<神とひとつになりし者>となってしまうのか。
封印されていた壮絶な神の力を、「善政のために」使うことは、良い使い方なのか。
それとも封印しておくために、タルの民を虐げ続ける政治は、正しいのか。
とても難しい命題が描かれています。
用心棒として生きてきたバルサだからこそ、たとえ訳があろうとも、多くの人を殺した苦しみがいかなるものか、を語ることが出来るのでしょう。
妹を想うチキサの気持ち。
それを知ったアスラの決意には、じんとしてしまいました。
児童書なので、とても読みやすいけれども、深遠なテーマを描いているシリーズです。
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『神の守り人 来訪編』
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