『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』 原作/秋本治 監修/日本推理作家協会
『週刊プレイボーイ』で連載された『「こち亀」ミステリー』を、加筆・修正したもの。
単なるノベライズのような作品かと思って、読んでいなかったこの本。
その後、評判を聞いて興味を持ち、探してみました。
評判に違わぬ、面白い作品でした。
まずは、執筆陣が豪華です。
大沢在昌なら『新宿鮫』。
石田衣良なら『池袋ウエストゲートパーク』。
柴田よしきなら"花咲慎一郎"シリーズ。
というように、自らのキャラクターを使って描かれる、両さんらとのエピソード。
両方の世界を知っていると、二倍楽しめます。
自らのキャラクターを使いながら、ちょっと変わった味を出していたのが、京極夏彦の「ぬらりひょんの褌」。
主人公を自分のキャラクターではなく、大原部長と寺井のコンビに設定しています。
人の作品のキャラクターの心情を中心に描くのは、勇気が要ったのではないかと思いますが、いい味わいになっています。
今野敏は、シリーズキャラクターではなく、オリジナルキャラクター。
ですが、努力家で、家族や自分の楽しみは二の次にし、警察官としての勤めを第一にする性格は、『隠蔽捜査』の竜崎に通じるものがあります。
フィギュア製作を特技とする作者なので、プラモデル作りの薀蓄は充実。
そのまま「こち亀」の一話にできそうな、山あり谷ありの展開で面白かったです。
逢坂剛の"御茶ノ水警察署"シリーズは、残念ながら未読。
極楽コンビのキャラ設定はすぐ分かるので、そのままでも楽しめましたが、オリジナルも読んでいると、さらに面白かったんだろうと思います。
東野圭吾の「目指せ乱歩賞!」は、どたばたの展開といい、両さんの強引さといい、そのまま「こち亀」の1話になりそうなくらい、リアル。
江戸川乱歩賞の選考顛末パロディとしても楽しめて、秀逸でした。
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小説こちら葛飾区亀有公園前派出所 KOROPPYさんの感想文を読んで「面白そう!」と思ったので、図書館で借りて読んでみました。 期待通り、面白かった!... [続きを読む]
受信: 2008.04.21 10:19




コメント
こんにちは。ご無沙汰しています。
面白そうな本ですね!
(どこかで聞いたことあるような気がするんですが…殆ど記憶に残っていないということはそのままスルーしたんでしょうね^^;)
KOROPPYさんの感想を読んで俄然興味が沸いたので早速図書館に予約しました。
読むのが楽しみです[♪]
それと今更ですが…
今年も宜しくお願いいたします[ハート]
投稿 tako | 2008.01.17 19:45
【takoさんへ】
こんばんは。
ブログ、いつもこっそり拝見してます。
>(どこかで聞いたことあるような気がするんですが…殆ど記憶に残っていないということはそのままスルーしたんでしょうね^^;)
『こち亀』が小説に・・・って、ちょっと話題になりましたよね。
私もそのままスルーした一人です。
こういう趣向だって、知らなかったこともあって。
>KOROPPYさんの感想を読んで俄然興味が沸いたので早速図書館に予約しました。
わぁ、嬉しいです~(*^o^*)
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
投稿 KOROPPY | 2008.01.17 21:25