『ゲド戦記2 こわれた腕環』 ル=グウィン
第1巻に比べると、やや魅力に欠けます。
ゲドの登場が半ば近くと遅く、そこまでが陰鬱な闇の世界なのです。
主人公は、"テナー"という名を捨て、"永遠に生まれ変わる巫女"となったアルハ。
名なき者に仕え、静寂と闇を支配しています。
アチュアンの墓所の地下迷宮には、アルハにしか入れない大宝庫があります
そこにあるのが、『ゲド戦記1 影との戦い』に登場した、エレス・アクベの環の片割れ。
割れた環を一つにし、平和を取り戻すために、ゲドはアチュアンの墓所へやってきたのでした。
アルハも、周りに仕える人々も思考が暗く、生活にも楽しみがなく、いまひとつ入り込みにくいです。
アルハが地下の大迷宮を探検するあたりから、やっと面白くなっていきます。
第1巻から時が経ったゲドは、青年となり、穏やかで人間的に成長しています。
洞窟の中に存在するだけで、アルハの目を通してその仕草を見るだけで、闇の世界に一筋の光が差し込むような気がします。
アルハも言葉を交わすだけで、ゲドから何かを感じ取っているようです。
ゲドと出会って変化する、アルハの心。
そして心が変われば、世界の見え方までもが変わっていきます。
後半の変化のための、前半の暗さかもしれませんが、最初から引き付けられた1巻に比べると、ややトーンダウンです。
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コメント
こんにちは
2巻目で、ゲドはすでに結構人間的に成長した感じがしますね。
私は前半は前半で良かったと思います。出だしが衝撃的でした。
でもやはり、良いのは後半ですかね。
投稿: チャーリー432 | 2007.04.20 12:27
【チャーリー432さんへ】
>2巻目で、ゲドはすでに結構人間的に成長した感じがしますね。
そうですね。
急に青年になっていたので、初めは驚きました。
>でもやはり、良いのは後半ですかね。
ゲドが現れると、とたんに魅力的な話に変わりましたね。
力と自信に溢れていて、ゲドの最盛期という感じがします。
投稿: KOROPPY | 2007.04.20 13:47