『彩雲国物語 朱にまじわれば紅』 雪乃紗衣
久々に『はじまりの風は紅く』の世界へ戻ったような気がしました。
外伝で時間が戻っているだけでなく、明るいノリがデビュー作の雰囲気に近いです。
出番の少ない王都組が存分に活躍したり、裏話・サイドストーリーがあったり、内容としてもファンサービス満載で満足です。
特にコメディタッチが強く、思わず噴出してしまったのが「幽霊退治大作戦!」。
李絳攸に、王都の女装大会少年部門で優勝した経歴があったとは(笑)
「会試直前大騒動!」では、アクションあり、思わずほろりとするシーンあり。
彼女の小説は、この笑いと感動のバランスが素晴らしいのです。
「お見舞い戦線異常あり?」は、邵可の魅力的な人柄と変人ぶりを改めて堪能しました。
主要キャラ総動員のオールスター的展開が嬉しいですね。
お互いの微妙な力関係やライバル関係が垣間見えるやり取りが絶妙で、にやりとしてしまいます。
だんだんシリアスさと現実の厳しさが増しつつあった本編なので、ホッと一息つける番外編がより際立ってほのぼの感じられました。
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