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2004.12.14

『天璋院篤姫』 宮尾登美子

13代将軍家定の御台所・篤姫(あつひめ)の生涯を以って、徳川幕府の瓦解を描いた小説です。
ドラマ「大奥」と重なる作品で、興味深い1冊でした。

天璋院といえば、皇女和宮との対立が有名なようです。
確かに、両陣営の心の揺れ動きや思惑に多くのページが割かれていて、読み応えがあります。

けれども、大奥内の紆余曲折だけに終わらないのが本書です。

篤姫幼少の頃から描くことで、後に明治維新の一翼を担う薩摩藩の状況や、彼女の聡明さが自然と理解されます。
篤姫が何を見、そして何を思ったのかを、一緒に分かち合っいながら、幕末の歴史を読み進めることができました。
彼女の生涯を通して、明治維新後の徳川家の行く末まで描ききっています。

大奥の衣装の美しさもさることながら、人々の思惑や対立、政治の混乱など、歴史のうねりと心理面の描写が際立っています。

想像もつかない苦難を前にした、天璋院の凛々しさ、真っ直ぐさには頭が下がりました。

この本はあいらブックス! さまのレビューがきっかけで読みました。

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【2004.12.21 追記】
『和宮様御留』のレビューをUPしました。

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おすすめ本【ま行】」カテゴリの記事

コメント

天璋院篤姫と言えば前の大奥(第一章じゃない)で菅野美穂さんが演じた第一部のヒロインですよね。
今回紹介されたこの本は読んでいないのですがテレビドラマで描かれたその激しい性格、まっすぐな生き方を思い出してそれと重ねつつ記事を読ませていただきました。
あわせて、確認のためにネットで色々調べてドラマでは描かれていなかった幼少の頃のエピソードなども知り有意義な時間を過ごせました。そうゆう機会を作っていただけたこの記事をありがたく思います。
これからもいい本をたくさん紹介していただけるのを楽しみにしています。

投稿: じじ | 2004.12.14 08:38

★じじさん
彼女の幼少から、幕府解体後の行く末まで描かれていて、
まさにドラマ「大奥」と時代が重なる小説でした。
主人公を一人に定めることで、一本筋の通ったお話でした。

ドラマでは和宮降嫁で天璋院は引退(?)していますが、
実際には同じ大奥住まいでいろいろあったようですね。
ドラマも大好きですが、この小説もまた魅力的でした。

このレビューがきっかけになったとのお言葉、とても嬉しいです。
blogを書く励みになりますヽ(*^^*)ノ

投稿: KOROPPY | 2004.12.14 09:43

はじめまして。
TBさせて頂きました。

当時の
「ひとつの発言にもものすごい責任が伴う」
そんな生き方ってすごいなと思いますねぇ。
薩摩・京都・そして江戸の
3ヶ所の女性の違いというふうに読んでも
おもしろいですよね。

投稿: うたぎく | 2004.12.14 13:43

★うたぎくさん
女性は低く見られた上に、制約の多かった当時、
彼女の行動はなかなかできるものではないですよね。
ドラマでも素敵な女性だと思っていましたが、
ますます感じ入りました。

投稿: KOROPPY | 2004.12.14 15:56

KOROPPYさん、こんばんは!
TB、そして記事内で紹介までして頂いてありがとうございます(*^▽^*)
KOROPPYさんがおっしゃる通り、この本は大奥内の出来事に止まらず、江戸から明治へと移り変わろうとする時代の大きなうねりが描かれていてより楽しめました♪
KOROPPYさんは、最近他の大奥関連の小説もお読みになってますね。
私もまた読んでみたいと思います!

投稿: みらくる | 2004.12.14 18:23

★みらくるさん
こちらこそ、素敵な本と出逢わせてくださって、
ありがとうございました。

ドラマ「大奥」「大奥第一章」がきっかけで、
大奥小説を読み漁る日々です。
今読了しているのは、以下の3冊です。
1.『徳川の夫人たち』
2.『続 徳川の夫人たち』
3.『大奥婦女記』

うたぎくさんに和宮側の小説も教えていただいたので、
それも予約入れちゃいました(*^^*ゞ

大奥の本、というつもりで手にしたのですが、
幕末の混乱と歴史の流れまで描きこんで、
スケールの大きい本になっていますね。

投稿: KOROPPY | 2004.12.14 18:33

こんばんは、はじめまして。
TBさせていただきました。

私も最近『天璋院篤姫』を読んだばかりなのです。
とてもよかったです。昨年の「大奥」を思い浮かべながら読みました。
ドラマのほうでも、天璋院がもっと出て欲しかったですね。大奥を支えた第一人者なのに。
今は『和宮様御留』を読んでます。
今からいよいよ大奥に降嫁されるとこなので楽しみです。
KOROPPYさんが読まれた大奥関連の本も面白そうですね。
ぜひ読んでみたいです。

投稿: なつぼん | 2004.12.14 21:14

★ なつぼんさん
天璋院であれば、武家VS公家になりますが、
実成院だと単なる嫁VS姑に陥りがちですよね。
女性としての品格も、
実成院と天璋院では比べ物にならない気がしました。

ドラマは大好きですが(「第一章」より前作のほうが好きです)、
本書の方が大奥だけに留まらず、
歴史のうねりまで描けているなと思いました。

『和宮様御留』は、先ほど予約してきました。
詠むのが楽しみです♪

投稿: KOROPPY | 2004.12.14 22:15

ドラマとは少し内容が違っていましたよね。
違う篤姫を見たようでおもしろかったです。

*TBさせてもらいました。

投稿: みわ | 2005.08.03 02:13

★みわさん
あの配役で和宮との対立、ちょっと見てみたかったですね。
篤姫の魅力は勿論のこと、聡明な彼女を通して、
歴史のうねりも描き出しているのがスケールの大きな作品だなと思います。

投稿: KOROPPY | 2005.08.03 08:28

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