FeatureBook《第73回》 『ゴッゴル 雄輝譚』 前編
1冊の本をピックアップし、作家の素顔に迫る「FeatureBook」。今回は、今若者に大ブームのゲーム【ゴッゴル】のノベライズ本、『ゴッゴル 雄輝譚』を取り上げます。
前編では、文章担当の沢渡梓紗氏、後編では、挿絵担当の伴佳奈子氏にお話を伺います。
| ■沢渡梓紗(さわたりあずさ) 『粉雪のフランネル』で、1991年デビュー。中高生に絶大な支持を得る。現在は『宝冠宮の剣』を連載中。 |
![]() Photo By 似顔絵イラストメーカー |
■【ゴッゴル】ノベライズのきっかけ
――今日はよろしくお願いいたします。まずは、【ゴッゴル】をノベライズしたきっかけを教えてください。
沢渡氏:実は公式ホームページの日記に「『宝冠宮の剣』の原稿そっちのけで、一日中【ゴッゴル】をプレイしています。『宝冠宮の剣』よりも【ゴッゴル】のノベライズが書きたい気分。」と書いたのがきっかけなんです。本当に軽い気持ちだったんですけれど、後日(蜜光開発の)葉双社長から直々にお電話がありまして「本当に書いてみませんか?」と。
――願いがかなって、【ゴッゴル】のノベライズを始めたご感想は。
沢渡氏:それが『宝冠宮の剣』の連載と掛け持ちになってしまったので、肉体的にはかなりきついんです(笑)でも、大好きな【ゴッゴル】に関わることが出来て、精神的には充実しています。
■巨匠、伴佳奈子氏との仕事
――ゲーム【ゴッゴル】の世界をリアルに描いた、伴佳奈子氏の挿絵が話題を呼んでいますね。確か伴氏が挿絵を担当するのは、16年ぶりとか。
沢渡氏:【ゴッゴル】のノベライズが上手く行ったのも、一重に伴先生のおかげだと思っています。
【ゴッゴル】のノベライズをイメージしたときに、私の中では伴先生のイラストしか思い浮かばなかったんです。そこで駄目元でも一度お願いしてみたい、とスタッフの方に頼んでみたんです。現役を退かれてゆったりとした生活を営まれている伴先生が、連載の仕事を引き受けてくださる自信はなかったのですが、快く承諾していただけて、とても嬉しかったです。
――毎回、『ゴッゴル 雄輝譚』を的確に描いた挿絵が評判ですが、伴氏とは、挿絵について打ち合わせをしているのでしょうか。
沢渡氏:いえ、事前の打ち合わせはありません。毎回『ゴッゴル 雄輝譚』の原稿をお渡しして、あとは伴先生のイマジネーションにお任せしています。子供の頃から伴先生のファンだったので、先生のお仕事に全幅の信頼を置いているのです。
もちろん、雑誌に発表された後は、必ずお電話を差し上げています。
■【ゴッゴル】ノベライズの感想
――ゲーム【ゴッゴル】をノベライズするのに、難しかったところはありますか。
沢渡氏:やはり皆様の思い入れのある【ゴッゴル】の主人公を、いかに描くかに苦しみました。【ゴッゴル】をプレイしている方は、それぞれ名前をつけて育ててらっしゃいますから、愛着のわいているキャラクターですよね。私の名づけた名前と描写を気に入っていただけるかどうか、とても不安でした。
――逆に【ゴッゴル】のノベライズを通して、楽しかったことは。
沢渡氏:取材と称して、開発者の方から【ゴッゴル】の裏話を伺えたことです。それが『ゴッゴル 雄輝譚』のアイディアの元にもなっています。
――本日はお忙しい中、ありがとうございました。
FeatureBook《第73回》 『ゴッゴル 雄輝譚』 後編では、挿絵担当の伴佳奈子氏にお話を伺います。
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