『茅ヶ崎のてっちゃん』 かしわ哲
河津家は、民宿でもない一般家庭でありながら、ひと夏に100人以上の客が押しかけては泊っていきます。
しかも、お客さんは食事代も宿泊費も払わずに、河津家の無償サービスを受けるのです。
小学生のてっちゃんの言葉遣いの面白さと、設定の不思議さに読み始めた本ですが、だんだんと腹が立ってきました。
押しかける客の身勝手さと我儘さと図々しさが、まず目に付きます。
河津家の家族が、泣き虫のてっちゃんをワザと泣かせたり、打ち解けようとしない子供のお客を怖がらせて泣かせたりするのも、不快感を感じました。
何より腹立たしいのは、てっちゃんの父・明です。
客は呼べども自分は全く手伝わない。
奥さんの体よりも接客の方が大切。
せっかくの設定の面白さも、ただの明の我儘に終わってしまった感じがします。
最後に、プロフィールを読んで驚いたことが一つ。
作者のかしわ哲は「すずめがサンバ」の作曲者なんですね。
てっちゃんの言葉遣いの面白さは、この曲の歌詞に通じるものがあります。
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