『亡国のイージス』 福井晴敏
とにかく泣きました。
早い段階から、涙が零れるシーンがあり、これは号泣するなという予感がありました。
後半に至っては、涙で文字が霞んで読めず、何度も目を拭いながら、最後を迎えることになりました。
最初の頃は、舞台やキャラクターが『終戦のローレライ』に似ているな、と感じます。
でも、物語の展開の速さと"泣き度"では、『亡国のイージス』の方が数段上ですね。
今度の舞台は、現代の海上自衛隊です。
今の主役は、第4世代
360度の常時監視を実現するフェーズド・アレイ・レーダーを装備し、鉄壁の防空網を構築することが出来ます。
他の古い艦にも、同じ機能を備えたミニ・イージス・システムを装備しようという方針の下、その一番艦に選ばれたのが《いそかぜ》でした。
序章から、主要人物3人の過去が一気に語られ、最初はそのあわただしさに違和感を感じます。
が、舞台が《いそかぜ》に移れば、もうそこは福井晴敏ワールド。
時代が変わっても、護衛艦乗りと潜水艦乗りの気質は変わらないのでしょう。
『終戦のローレライ』を思い起こさせる、さまざまな男たちが登場します。
戦時中のように、米軍、日本軍、ドイツ軍、といった色分けがない分、登場人物が把握し難いな、という懸念はありました。
物語が展開すれば、自然と立場が分かれていくので大丈夫です。
とある理由から、物語は『ホワイトアウト』のようなハードアクションへと移行していきます。
めまぐるしく変わる状況と、次々下されていく苦渋の決断。
戦時中の話ではないのに、むしろ『終戦のローレライ』よりも、"生と死""争いの無常さ"を感じさせられました。
この本に関する詳しい情報は、こちらをご覧ください。〈上〉/〈下〉
【2004.6.25 追記】
このエントリを元に、こうさぎが記事を書きました。
【2004.8.2 追記】
世界が繋がっているので、『Twelve Y.O.』を先に読んだ方が、より楽しめると思います。
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コメント
昨晩、「この本を読みたいんだい」と旦那に言ったら「俺も読みたい」と言ってました。
そっかー、うちの旦那は自衛官だったっけー(今ごろ思い出しました)
さっそく近くの図書館でチェックしてみようと思ってます。わくわく♪
投稿 とまと | 2004.07.13 11:18
とまとさんのご主人は自衛官なのですね。
まさに"現代の自衛隊"を扱った作品なので、
私のような門外漢が読むのとは、
違った受け止め方をされるかもしれませんね。
そのあたりもお伺いしてみたいものです。
投稿 KOROPPY | 2004.07.13 14:45
初めまして、ゆこりんといいます。
「亡国のイージス」、いいですよね♪今度映画にも
なるので、楽しみです♪
同じ福井さんの「終戦のローレライ」もいいですよ♪
投稿 ゆこりん | 2004.07.20 12:51
ゆこりんさん、こんにちは。
記事本文に書いてありますが、
『終戦のローレライ』も読了しています。
どちらもいいですね。
投稿 KOROPPY | 2004.07.20 14:51
やっと読み終わりました!
「亡国の~」でも超大作!と思った私ですから「終戦の~」は猛超大作かしら?(笑)
映画化されるそうですが、4時間くらいかけてこの対策を表現してほしいものですね。
うすっぺらな作品にならないことを祈るばかりです☆
投稿 とまと | 2004.08.04 13:49
>「終戦の~」は猛超大作かしら?(笑)
確かにだんだんスケールが大きくなっていきますね。
夏休みにぴったりの作品だと思いますよ!
2作品とも上手く扱えば、
素晴らしい映画になり得る題材だと思います。
映画『ホワイトアウト』のような、迫力ある作品に仕上がるといいな。
投稿 KOROPPY | 2004.08.04 17:14
コロッピーさん、後でトラバさせて下さいね。
今、URLを手打ちで...またトラバの方法を間違えるかもしれませんがヨロシクです。「ホワイトアウト」は見た映画なのです。あれよりスケールが大きくなるとうれしいナ♪
投稿 フロッピー | 2005.02.19 10:17
★フロッピーさん
気合を入れれば邦画も素晴らしくなるんですよね。
作品の重厚さを損なわず、映像化されるといいですね。
>今、URLを手打ちで...
範囲選択をして、右クリックでコピーの方が確実かと。
投稿 KOROPPY | 2005.02.19 11:12