『殺しの双曲線』 西村京太郎
この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです。なんとも大胆な宣言文から始まるのが、この『殺しの双曲線』です。
「とりあえずいっとけ!?」さまの紹介記事に魅かれて、早速読んでみました。
メインの舞台は、雪深い宮城県のホテル・観雪荘です。
「ホテル開店三周年を機に、無料でご招待します」という葉書に誘われて、東京からやってきた6人のメンバー。
旅費・滞在費共にホテル持ちとあって、半信半疑ながらも皆招待に応じたのです。
ところが、ホテルに着くと、招待客が次々に亡くなってしまいます。
そして、毎回現場に残される、謎のメッセージ...。
一方、東京では別の連続強盗が進行しています。
目撃者の証言から、犯人と思しき双子の兄弟が浮かび上がってきます。
しかし、双子の兄弟はあまりにそっくりな外見なため、どちらが実行犯なのかは特定できないのです。
どちらかが犯人だと分かっていながら、逮捕できないジレンマに、警察はやきもきします
この不思議な事件とホテルの事件が、思わぬところで繋がっていきます。
作中でも登場人物が言及していますが、ホテルの事件は、アガサ・クリスティの『アクロイド殺人事件』ばりに展開していきます。
読者は、当然トリックは別なんだろう、と推測しながら読むわけです。
どんなオリジナルの解決なのか、ワクワクしながら読み進められます。
また、双子の兄弟の強盗事件も、ミステリによくある殺人事件とは異なり、一風変わっています。
用意周到で、一歩も二歩も先を行く犯人たちに対し、警察がどのような手を打つのか、その結末に興味が湧きます。
このように、それぞれ単体でも楽しめる事件なのですが、最後に一つの解決に導かれるのに驚きました。
大胆なトリック宣言に興味を抱いて手にしたのですが、それだけに終わらない面白さがあります。
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コメント
楽しんでいただけたみたいでうれしいです(^^)
ただ、なかなか詳しく内容が書けないのが、ミステリーのつらいところですねw
投稿 PAPA | 2004.05.10 20:59
PAPAさん、こんにちは。
楽しい本をご紹介いただきまして、
ありがとうございました。
>なかなか詳しく内容が書けないのが、ミステリーのつらいところですねw
ネタバレ専門BBSを置いているサイトさんもありますよね。
ディープなトークをしたい方が、多いんでしょうね(笑)
投稿 KOROPPY | 2004.05.11 15:47