『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午
口コミで「久々に凄いオチの作品だよ」と言われつつも、冒頭の描写で引いてしまって読まなかったこの作品。口コミで「久々に凄いオチの作品だよ」と言われつつも、冒頭の描写で引いてしまって読まなかったこの作品。『このミステリーがすごい! 2004年版』で1位だったこともあり、再挑戦することにしました。
主人公の成瀬は、かつて新橋の探偵事務所に勤めた経験がありました。
といっても、勤務したのはわずか2年余り。一人前どころか、半人前にもなっていないというのに、周りから"元探偵"と頼られてしまいます。
物語は、頼まれた現実の事件と、探偵時代の事件を織り交ぜながら展開していきます。
健康関連商品をお年寄りに高値で売る、悪徳業者。しのぎを削りあう暴力団。
正直、ここまではありがちな設定で、淡々と読み進んでいました。
ところが、ラストを読んでびっくりです。ネタバレはできませんが、ころりと騙されてしまいました。読み終わってから思い返すと、あれもこれも伏線だったのだなぁと納得がいきます。不自然に感じていた部分(後述)も、オチを読んで初めて理解できました。
冒頭からタイトルまで伏線の張り巡らされた、精緻な作品です。ストーリー自体が面白くて、読んでる間中楽しめるというものではありませんが、読み終わった後にしみじみと味わえる物語です。
↓↓↓以下、ネタバレあります↓↓↓
違和感を感じた記述というのは、芹澤清が自分でアダルトビデオを借りられない、という部分です。インターネットで買えそうな気もしますし、男性店員が受付にいるときに借りればいい気もします。なんか変なの...とそのとき思いました。
清は60過ぎということなので、確かに若い女性店員から借りることはできないかもしれません。それ以前に、レンタルビデオ店のアダルトコーナーに立つこと自体、考えられないのでしょう。
この描写は17ページ目と物語の冒頭部分にあり、ここでトリックに気付かなくてはいけなかったのですね。
↑↑↑ネタバレ、終わり↑↑↑
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コメント
なるほどー、まだ読んでないけど(図書館にリクエストしてから、はや2ヶ月順番待ち)そういうお話なのですね。
うっかりネタバレを見てしまいましたが見てもトリックが解らない。さすが文藝春秋1位ですね。
読んだらまたコメントさせていただきます。
投稿 なおなお | 2004.03.28 18:56
ランキング上位に入ると、図書館の予約待ちが長いですね。
じらされるほど期待が高まっていきます♪
>うっかりネタバレを見てしまいましたが見てもトリックが解らない。
きづかれなくてよかったですC=(^◇^ ; ホッ!
なるべくまっさらな状態で読んだ方が、
ラストを味わえる作品だと思いますので。
読まれた後の感想、お待ちしています!
投稿 KOROPPY | 2004.03.28 20:05