2014.07.20

『ハニーズと八つの秘めごと』 井上荒野

「ブーツ」「泣かなくなった物語」「粉」「虫歯の薬みたいなもの」「犬と椎茸」「他人の島」「きっとね。」「ダッチオーブン」「ハニーズ」の9編。

不倫だったり、浮気するゲイだったり。
ポップで明るい装丁が素敵で、手にしましたが、内容は、ドロドロとどす黒い恋愛ばかり。

登場人物に共感できないためか、終り方も唐突に感じる話が多かったです。

読後感も悪かったです。

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 【既読の井上荒野作品】
『コイノカオリ』

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2014.07.18

『リボン』 小川糸

オカメインコと、つかの間触れ合う人間たちとの物語。

冒頭の、リボンとすみれちゃんとひばりちゃんのエピソードに、まず引き込まれました。

雛がかえるかどうか、一緒にわくわくしてしまいますし、その暮らしぶりがとても楽しい。
「すみれちゃん」「ひばりさん」と呼び合う関係や、すみれちゃんの優雅な立ち居振る舞い。

血のつながらない祖母と、孫娘と、そして鳥。
独特の関係性と、あたたかな交流に、ほっこりしました。

もう一つよかったのが、美歩子と風子のお話。
こちらも「美歩子せんせ」「ふぅちゃん」と呼び合うところが、心地よく、独特の距離感と優雅さが、すみれちゃんのお話と似ています。

おっとりしているだけのようで、絵と向き合う時は激しさがあったり。
普段は優しく、礼節を重んじる彼女たちと、津野田の、凛としたかかわり方が、素敵でした。

どのエピソードも、インコが登場するのですが、リボンなのか別の鳥なのか、今一つはっきりしないまま、進んでいきます。
あっさりした話もあり、本全体としては、ややまとまりのない感じがしました。

オカメインコ側から描いた、『つばさのおくりもの』という作品もあるそう。
そちらも読むと、つながりがわかってくるのでしょうか。

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 【既読の小川糸作品】
『食堂かたつむり』
『喋々喃々』
『あつあつを召し上がれ』
『つるかめ助産院』
『ペンギンと暮らす』
『スタートライン 始まりをめぐる19の物語』

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2014.07.17

『散歩』 小林聡美

東京を散歩しながらの、対談集。
お相手は、森下圭子、石田ゆり子、井上陽水、加瀬亮、飯島奈美、もたいまさこ、柳谷小三治の7人。

井上陽水さんの回が、とてもよかったです。

プライベートでも仲がいいという、お二人ならではの、やりとり。
一見気難しそうですが、実は気さくな方のよう。
不思議な魅力があって、とても楽しかったです。

それから、「やっぱり猫が好き」でおなじみ、もたいまさこさんの回も楽しかった。
息ぴったりだし、このお二人の会話は味があって、本当に面白いです。

「対談中の写真はないのかな~」と思いながら読んでいたら、巻末にまとめてありました。

対談でも、お互いの服装のことに触れたり、写真を見たくなる会話がちらほら。
それぞれの回に写真もつけてある方が、いいような気がします。

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 【既読の小林聡美作品】
『マダムだもの』
『ほげらばり』
『凛々乙女』
『東京100発ガール』
『マダム小林の優雅な生活』『キウィおこぼれ留学記』
『ワタシは最高にツイている』
『案じるより団子汁』
『アロハ魂』

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2014.07.15

『珈琲店タレーランの事件簿3 心を乱すブレンドは』 岡崎琢磨

関西バリスタコンペティションで、初めて本選出場を決めた、美星。
しかし、憧れの大会では、事件が相次いで……。

シリーズ第3弾。

初めての長編でしたが、今一つでした。

まず、メインの大会が、悪意と妨害の嵐で、あまり面白くありませんでした。
せめて、最初くらいは、この大会の魅力が感じられるように、滞りなく進んでほしかったような。

まともに進む競技がないので、今一つノリきれないまま終わってしまいました。

珈琲の薀蓄と魅力や、京都を舞台としている良さ。
美星とアオヤマのやりとりなど、このシリーズらしい魅力だと感じていた要素が、今回は少なかったです。

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 【既読の岡崎琢磨作品】
『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』
『珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る』

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2014.07.14

『猫弁と魔女裁判』 大山淳子

日本最大手法律事務所ウエルカムオフィスの依頼で、強制起訴裁判を担当することになった、猫弁。
一方プライベートでは、挙式の準備も忙しく……。

シリーズ最終巻。

いつもと違って、かなりしっかりしている猫弁先生が、なんだか新鮮でした。

本人は忙しく飛び回っていて、あまり表に出てこない分、亜子や、七重や、野呂たちなど、周りの人々の思いが描かれています。
法律王子と透明人間など、シリーズ登場人物も、勢揃い。

かなりの変人ではあるけれど、みんなに愛されているのがひしひしと伝わり、ジーンときました。

最大の謎・お母さんのこともうまく着地し、心あたたまるハッピーエンドでした。
3年後も読みたくなります。

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 【既読の大山淳子作品】
『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち 完全版』
『猫弁と透明人間』
『猫弁と指輪物語』
『猫弁と少女探偵』

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