2014.10.29

『GOSICK RED』 桜庭一樹

舞台は、ニューヨーク。

一弥は新聞記者、ヴィクトリカは探偵に。
そこへ、裏社会からの依頼が舞い込み……。

GOSICKシリーズ。

キャラものとして楽しむべき作品、という印象です。
この2人の関係性にハマると、楽しめるんだと思います。

この世のものとは思えない、美貌と頭脳を持った少女と、従者のようにかしずく少年。
彼女たちが大人相手に活躍する、という設定が、少女マンガの妄想的というか、リアルに感じられず、入り込めなかったです。

登場人物が、やたらと語尾に「っ」を連発するのも、軽い感じ。

連続殺人事件も、真相も、物語はシンプルで、さらりと読めるライトミステリでした。

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 【既読の桜庭一樹作品】
『赤朽葉家の伝説』
『青年のための読書クラブ』
『鉄製天使』
『GOSICK ―ゴシック―』
『傷痕』
『荒野』
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
『無花果とムーン』
『本に埋もれて暮らしたい』
『Sweet Blue Age』

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2014.10.28

『新釈にっぽん昔話』 乃南アサ

古くから伝わる昔話を、少しアレンジした物語。
「さるとかに」「花咲かじじい」「一寸法師」「三枚のお札」「笠地蔵」「犬と猫とうろこ玉」の6編。

どれも読んでいて、心地よい文章でした。
掛け声や擬音語、擬態語などが、リズムよく、声に出して読んだらまた、味わい深いのではないかと。

男女の関係にした「さるとかに」が、"新釈"らしくて、楽しかったです。

「一寸法師」は、子どもの頃読んだような、明るいキャラクターとは違い、内に含むもののある策士なところが、面白かったです。
「御伽草子」にのっとっているのですね。

「犬と猫とうろこ玉」だけは、全く知らないお話で、新鮮でした。

なぜ今、昔話なのかと思っていたら、東日本大震災の被災がきっかけなんだとか。
年齢性別を問わずに楽しめるものを、との思いから生まれた作品だそうです。

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 【既読の乃南アサ作品】
『凍える牙』
『花散る頃の殺人』
『鎖』
『未練』
『嗤う闇』
『風紋』
『晩鐘』
『風の墓碑銘』
『不発弾』
『駆けこみ交番』
『いつか陽のあたる場所で』
『しゃぼん玉』
『犯意 その罪の読み取り方』
『結婚詐欺師』
『微笑みがえし』
『禁猟区』
『火のみち』
『ウツボカズラの夢』
『自白 刑事・土門功太朗』
『最後の恋』

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2014.10.27

『実験4号 後藤を待ちながら』 伊坂幸太郎

温暖化対策で、多くの人間が火星に移住した、未来が舞台。
閑散とした地球に残った、ベースとドラムの物語。

実在のバンド、"Theピーズ"をモチーフに使った作品です。

火星帰りの人間とか。
地球に残って、売れないロックンロールを続ける男たちとか。

ちょっと変わった設定が、いかにも筆者らしい世界で、Theピーズを知らなくても楽しめました。

もちろん、Theピーズを知っている方が、より面白く感じられるのでしょうけれど。

軟弱で悲観的な発言が多いのに、どこか好感が持てる。
作中で引用されている、Theピーズの発言が、伊坂作品のとぼけた味わいに、ピッタリでした。

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 【既読の伊坂幸太郎作品】
『オーデュボンの祈り』
『ラッシュライフ』
『陽気なギャングが地球を回す』
『重力ピエロ』
『アヒルと鴨のコインロッカー』
『チルドレン』
『グラスホッパー』
『死神の精度』
『死神の浮力』
『魔王』
『砂漠』
『終末のフール』
『陽気なギャングの日常と襲撃』
『オー!ファーザー』
『マリアビートル』
『バイバイ、ブラックバード』
『フィッシュストーリー』
『ゴールデンスランバー』
『モダンタイムス』
『あるキング』
『SOSの猿』
『PK』
『夜の国のクーパー』
『残り全部バケーション』
『ガソリン生活』
『首折り男のための協奏曲』
『アイネクライネナハトムジーク』
『エソラvol.1』
『エソラ vol.7』
『Story Seller』
『Story Seller 2』
『秘密。 私と私のあいだの十二話』
『伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし』
『伊坂幸太郎-デビュー10年新たなる決意』
『I LOVE YOU』
『Re-born はじまりの一歩』
『Happy Box』
『しあわせなミステリー』
『最後の恋 MEN'S つまり、自分史上最高の恋。』
『蝦蟇倉市事件 1』 

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2014.10.26

『鹿の王』 上橋菜穂子

致死率の高い、謎の病の正体とは?

奇跡的に生還した、ヴァン。
治療法を探す、医術師ホッサル。

さまざまな立場の者たちが織りなす物語。

「生き残った者」と「還って行く者」の上下巻。

人と病の関係。
多民族が暮らす、国の在り方。

その共生と葛藤は、深いテーマで、考えさせられるものがありました。

が、最後まで、テンポよく読み進めることができませんでした。

テーマの方に重きがあり、人物の魅力の掘り下げが、他の作品に比べると浅い印象。
長編ながら、芯になる誰かを見つけられませんでした。

章立てが細切れなのも、誰かに感情移入しにくかった理由かも。

ファンタジーというより、問題提起を目指した、社会派小説のような感じ。

決してつまらないわけではないのですが、物語の中に深く入り込めずに終わってしまいました。

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 【既読の上橋菜穂子作品】
『精霊の守り人』
『闇の守り人』
『夢の守り人』
『神の守り人 来訪編』
『神の守り人 帰還編』
『流れ行く者』
『虚空の旅人』
『蒼路の旅人』
『天と地の守り人 第一部』
『天と地の守り人 第二部』
『天と地の守り人 第三部』
『炎路を行く者-守り人作品集-』
『月の森に、カミよ眠れ』
『精霊の木』
『狐笛のかなた』
『獣の奏者 I  闘蛇編』
『獣の奏者 Ⅱ 王獣編』
『獣の奏者 Ⅲ 探求編』
『獣の奏者 Ⅳ 完結編』
『獣の奏者 外伝 刹那』
『物語ること、生きること』
『バルサの食卓』

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2014.10.21

『イニシエーション・ラブ』 乾くるみ

人数合わせの代打で呼ばれた合コンで、僕は恋に落ちた……。
映画化も決定した、話題作。

「必ず二回読みたくなる」というコピーでしたが、オチが予想通り。
期待しすぎた分、拍子抜けでした。

シンプルな物語で、さらりと読めますし、読み返さないといけないほど、難しいものでもありません。

恋愛物語自体に、さほど面白味がないので、最後に驚けないと、ただただ物足りないお話でした。

ミステリを読みなれていると、驚くのは難しいかも。
普段、あまりミステリを読まない人には、新鮮かもしれません。

どうやって映像化するのかには、ちょっと興味がわきました。

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 【既読の乾くるみ作品】
『カラット探偵事務所の事件簿1』
『六つの手掛かり』
『蒼林堂古書店へようこそ』

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