2015.08.01

『浪華古本屋騒動記』 堂垣園江

大阪で、古本屋にかかわる男たち。
歴史的な大火に何度も見舞われた大阪に、お宝は眠っているのか?

最初から最後まで、入り込めないまま終わってしまいました。

2年前に、小学生時代。
いろいろと過去をにおわされ、ぐちゃぐちゃとした人間関係が展開されていくのですが、頭に入ってきませんでした。

そもそも現在のキャラクターをつかみきれていないのに、因縁をからめられても入り込めず。
既刊を読まずに手にしてしまった、シリーズもののようです。

古本屋という仕事そのものもあまり描かれず、お宝さがしも一緒にわくわくできませんでした。

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2015.07.27

『注文の多い美術館 美術探偵・神永美有』 門井慶喜

美術探偵の神永と、ワトソン役美大准教授・佐々木による、シリーズ第3弾。
「流星刀、五稜郭にあり」「銀印も出土した」「モザイクで、やーらし」「汽車とアスパラガス」「B級偉人」「春のもみじ秋のさくら-神永美有、舌にめざめる」の6編。

真贋を舌で感じられるという、神永の判断は絶対です。
美術品にまつわる雑学や、歴史といった、うんちくがメインの物語でした。

読み手が推理できるような、ミステリではなかったです。

そこに、佐々木の恋愛のどたばたが入る、コメディタッチの作品。

美術品の真贋となると、専門的で難しいうんちく、というイメージですが、どれもわかりやすかったです。
邪馬台国だったり、支倉常長だったり、何かしら身近なキーワードがあって、楽しめました。

シリーズを通して読んでいると、恋の顛末に、より思い入れがわいたのかも。

佐々木メインのお話より、神永美有視点の最後の話が、天才の心の内がわかって、面白かったです。

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2015.07.23

『豹変』 今野敏

中学生が学校で、同級生を刺すという事件が発生。
少年事件課の富野は、加害者から話を聞こうとするが……。

鬼龍光一シリーズ第4弾。

狐憑きに、お祓い師。
一歩間違えると、ファンタジーになってしまう要素が前面に出てきますが、意外と現実路線の作品になっています。

狐憑きを根っから信じられない、という気持ちと。
自分で見て、説明のつかない現象は、肯定しようという気持ち。

主人公のバランス感覚が、ファンタジーに寄りすぎない、適度なポジションにとどめてくれているような気がしました。

超常現象のような狐憑きと、スマホというデジタルで現代的なもの。
組み合わせのギャップが、面白いです。

事件そのものの展開よりも、一警察官のつもりだった主人公が、目覚めていく。
その過程を楽しみました。

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2015.07.20

『スカイクリア』 今村義幸

ブルーインパルスを描いた本。

ブルーインパルスの大ファンである筆者が、初めて書いた小説だそう。
とにかく知識を詰めこんでありますし、ブルーインパルスの描写が占める割合が、極めて高い作品です。

が、"小説"ではない気がします。

航空祭の場面は細かいのですが、映像を文字化しただけという感じ。
ブルーインパルスのファンなら、これでも想像して楽しめるのかもしれません。
が、普通の読者が読んでいて、一緒に感動できるような"物語"ではありませんでした。

飛行機をあまり好きでなかった主人公が、急にめりこむほどの感動も伝わらず、そもそも展開が唐突に感じました。

美人でキャリアウーマンの主人公。
後輩との恋愛模様。
霊感の強い同僚。
異母弟、などなど。

飛行機以外の要素が薄っぺらく、小説として入り込めないまま終わってしまいました。

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2015.07.18

『虎の尾 渋谷署強行犯係』 今野敏

琉球空手をメインにした武闘小説。
旧・拳鬼伝シリーズ。

警察小説のようなタイトルですが、警察はあまり出番がなく、空手の記述がほとんどです。
捜査の手がのびていくはらはら感、といったものは、正直ありません。

自らの力を謙虚に受け止める、主人公。
その竜門の良さを理解している、周囲の人間。

いい人に恵まれる人間関係は、今野敏作品らしいと感じました。

辰巳刑事に巻き込まれる形で、事件とかかわらざるをえない、竜門。
沖縄から師匠までが現れ、自ら事件と向き合うようになる……。

空手には詳しくないものの、師匠との向き合い方、辰巳との関係性などは、楽しめました。

謙虚だけれど実力はあるのもお約束で、安定した展開でした。
読後感もよかったです。

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