2014.10.21

『イニシエーション・ラブ』 乾くるみ

人数合わせの代打で呼ばれた合コンで、僕は恋に落ちた……。
映画化も決定した、話題作。

「必ず二回読みたくなる」というコピーでしたが、オチが予想通り。
期待しすぎた分、拍子抜けでした。

シンプルな物語で、さらりと読めますし、読み返さないといけないほど、難しいものでもありません。

恋愛物語自体に、さほど面白味がないので、最後に驚けないと、ただただ物足りないお話でした。

ミステリを読みなれていると、驚くのは難しいかも。
普段、あまりミステリを読まない人には、新鮮かもしれません。

どうやって映像化するのかには、ちょっと興味がわきました。

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 【既読の乾くるみ作品】
『カラット探偵事務所の事件簿1』
『六つの手掛かり』
『蒼林堂古書店へようこそ』

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2014.10.19

『アイネクライネナハトムジーク』 伊坂幸太郎

普通の人たちの、普通な日常を描いた、連作短編。
「アイネクライネ」「ライトヘビー」「ドクメンタ」「ルックスライク」「メイクアップ」「ナハトムジーク」の6編。

とても楽しかったです。

サラリーマンや美容師など、普通の人たちの日常が、ゆるくつながりながら描かれていきます。
犯罪者や死神などの、伊坂作品特有の、一風変わったキャラクターは、登場しません。

とはいえ、完全に普通の人でないところが、伊坂作品。
どこか変わったところを含んでいて、独特のセリフ回しや発想が楽しく、読んでいてとても心地よかったです。

何もかもがとんとん拍子とはいかないのですが、不思議と気持ちが上向きになっていく。

恋愛をテーマにしているのも珍しく、ほっこりとして、読後感もよかったです。

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 【既読の伊坂幸太郎作品】
『オーデュボンの祈り』
『ラッシュライフ』
『陽気なギャングが地球を回す』
『重力ピエロ』
『アヒルと鴨のコインロッカー』
『チルドレン』
『グラスホッパー』
『死神の精度』
『死神の浮力』
『魔王』
『砂漠』
『終末のフール』
『陽気なギャングの日常と襲撃』
『オー!ファーザー』
『マリアビートル』
『バイバイ、ブラックバード』
『フィッシュストーリー』
『ゴールデンスランバー』
『モダンタイムス』
『あるキング』
『SOSの猿』
『PK』
『夜の国のクーパー』
『残り全部バケーション』
『ガソリン生活』
『首折り男のための協奏曲』
『エソラvol.1』
『エソラ vol.7』
『Story Seller』
『Story Seller 2』
『秘密。 私と私のあいだの十二話』
『伊坂幸太郎×斉藤和義 絆のはなし』
『伊坂幸太郎-デビュー10年新たなる決意』
『I LOVE YOU』
『Re-born はじまりの一歩』
『Happy Box』
『しあわせなミステリー』
『最後の恋 MEN'S つまり、自分史上最高の恋。』
『蝦蟇倉市事件 1』 

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2014.10.17

『リターン』 五十嵐貴久

スーツケースごと捨てられていた死体は、10年前に拉致された男だった。
警察は改めて、ストーカー犯のリカを追う。

『リカ』の続編だそう。

ただただグロテスクで、不快感だけが残る作品でした。

大柄で、特徴的なリカが、なぜ防犯カメラに映らず、目撃証言も出てこないのか。
10年間、何の収入があったのか。
なぜ周りは、彼女の異常さに気がつかなかったのか。
ただの元看護師に、どうしてこんな高度な外科手術ができるのか。

などなど、疑問が山積みで、現実味がなく、ただ化け物的シンボルとして存在している印象でした。

タイトルの意味にもつながるのでしょうが、ラストも嫌な終り方でした。

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 【既読の五十嵐貴久作品】
『パパとムスメの7日間』
『パパママムスメの10日間』
『交渉人』
『交渉人遠野麻衣子・最後の事件』
『交渉人・籠城』
『年下の男の子』
『土井徹先生の診療事件簿』
『シャーロック・ホームズと賢者の石』
『誘拐』
『Fake』
『相棒』
『編集ガール!』
『1985年の奇跡』
『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』
『リミット』

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2014.10.16

『ペトロ』 今野敏

2つの殺人現場に残された、謎のペトログリフ。
その担当となった碓氷は、その道の専門家とコンビを組んで、捜査をすることに。

碓氷弘一シリーズ第5弾。

ジョエル・アルトマン教授が登場してからは、テンポよく楽しめました。
ペラペラな日本語で、専門分野について語ったり、関係者と議論したりするのは、面白かったです。

ただ、ペトログリフの理由づけは、やや拍子抜けでした。
目撃されるリスクを犯し、犯行現場にペトログリフを残す難しさを考えると、謎のための謎というか、動機として弱い気がしました。

また、民間人である教授が、捜査会議に出るのは、さすがにひっかかりました。

ペトログリフにまつわる読み物としては楽しんだのですが、ミステリとしては物足りなかったです。

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 【既読の今野敏作品】
『隠蔽捜査』
『果断 隠蔽捜査2』
『疑心 隠蔽捜査3』
『初陣 隠蔽捜査3.5』
『転迷 隠蔽捜査4』
『宰領 隠蔽捜査5』
『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』
『天網 TOKAGE2 特殊遊撃捜査隊』
『連写 TOKAGE3 特殊遊撃捜査隊』
『とせい』
『任侠学園』
『任侠病院』
『残照』
二重標的(ダブルターゲット) 東京ベイエリア分署』
『虚構の殺人者-東京ベイエリア分署』
『硝子の殺人者―東京ベイエリア分署』
『烈日―東京湾臨海署安積班』
『夕暴雨-東京湾臨海署安積班』
『晩夏―東京湾臨海署安積班』
『確証』
『蓬莱』
『イコン』
『心霊特捜』
『潜入捜査』
『排除 潜入捜査2』
『臨界 潜入捜査5』
『リオ―警視庁強行犯係・樋口顕』
『朱夏』
『ビート―警視庁強行犯係・樋口顕』
『廉恥 警視庁強行犯係・樋口顕』
『同期』
『欠落』
『白夜街道』
『凍土の密約』
『化合』
『エチュード』
『パラレル』
『義珍の拳』
『ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル』
『ST警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル』
『禁断 横浜みなとみらい署暴対係』
『防波堤 横浜みなとみらい署暴対係』 
『ナイトランナー ボディーガード工藤兵悟1』
『デッドエンド ボディーガード工藤兵悟』
『ヘッドライン』
『アクティブメジャーズ』
『警視庁FC』
『誇り』
『最新ベスト・ミステリー 現場に臨め』
『SF JACK』

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2014.10.14

『グレイ』 堂場瞬一

テレビの有名人が主催する、北川社会情報研究所の仕事。
大変なものの、高収入が魅力で、波田は、学業よりも、そちらにのめりこんでいくが……。

街頭調査と格闘する前半は、なかなか面白かったです。

見ず知らずの人をどうやって足止めし、アンケートの回答を引き出していくか。
ただ言われたままに仕事をこなすのではなく、自ら考え、アイディアを出していく。

頑張りが結果につながっていくので、読んでいて楽しかったです。

ただ、後半の展開が、今一つ。
「小物」がキーワードになっていますが、主人公も「小物」感が否めません。

個人情報の重要性を、改めて感じさせる、タイムリーなテーマではありました。

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 【既読の堂場瞬一作品】
『チーム』
『ヒート』
『BOSS』
『大延長』
『天空の祝宴』
『独走』
『傷』
『ミス・ジャッジ』
『神の領域』
『蒼の悔恨』
『10-ten- 俺たちのキックオフ』
『Sの継承』
『虚報』
『歪』
『衆』
『暗転』
『誇り』
『異境』

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