『毒を食らわば』 ドロシー・L・セイヤーズ
『ベローナ・クラブの不愉快な事件』に続く、貴族探偵ウィムジィ卿シリーズ第5弾。
別れた男フィリップが、最後の会談の直後、体調を崩して死亡します。
解剖の結果、遺体から砒素が検出されたため、ハリエットは被告人となり・・・というお話。
ハリエットの魅力が何も分からないまま、冒頭で突然、ウィムジィ卿は恋に落ちます。
少なくとも読者には根拠が分からない、無罪であるという思い込みから始まる捜査。
友人が被疑者の一人であった前作で、努めて先入観を持たず、公平な目で調査に取り組んでいたのとは、正反対です。
なぜそこまでハリエットに魅せられ、また無実を確信しているのか、モチベーションに共感が出来ず、前半はやや入り込みにくかったです。
ウィムジィ卿の<僕の猫舎>の面々が、登場する辺りからは面白くなっていきます。
マーチスン嬢とクリンプスン嬢が、ご婦人方の噂話や、敵地への潜入から見つけ出す、数々の証拠。
名探偵が現地入りする、他の作品とは一味違った魅力です。
ただし違法な捜査が多く、証拠能力が疑問でした。
レディ・メアリとパーカー警部。
そしてウィムジィの恋。
恋愛に展開のあった話ではあります。

Amazon で詳細を見る
Amazon で詳細を見る














Amazon で詳細を見る
最近のコメント