2015.07.07

『綿いっぱいの愛を!』 大槻ケンヂ

『ぴあ』と『本の雑誌』掲載のエッセイに、書き下ろし原稿を加えたもの。

音楽、小説、映画、そして人。
筆者が愛するものや、逆にセンスに合わないものについて、多く語られています。

ミュージシャンとして認識していましたが、小説やエッセイなど、幅広い活動をされているのですね。

怪獣ブースカのぬいぐるみを愛する姿など、意外な一面も知ることができました。

下ネタの頻度が高く、ちょっと合わない内容が多かったです。

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2015.07.06

『ポリアンナの青春』 エレノア=ポーター作/菊島伊久栄・坂崎麻子訳

チルトン夫妻がドイツにいる間、ポリアンナは、ボストンへ行くことに……。
『少女ポリアンナ』の続編。

大金持ちで、恵まれた環境にありながら、不幸に過ごしている、カルー夫人。
かたくなな彼女を変えていく前半では、ポリアンナの変わらぬ魅力を楽しめました。

大きな都市ならではの壁はあるものの、ポリアンナらしい前向きさと無邪気さに、ほっこりします。

後半になると、"大人のもめごと"になってきて、6年という時の長さを感じました。
ポリアンナの天真爛漫さは影をひそめていますし、チルトン夫人が反対する理由も、人間性を見てないようで、悲しかったです。

それでも、物語が収まるべきところに収まり、読後感はよかったです。

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2015.07.03

『福家警部補の追及』 大倉崇裕

シリーズ第4弾。
「未完の頂上」「幸福の代償」の2編。

どちらもわりと長さのある中編で、犯人側の心理描写が多めでした。
福家警部補がぐいぐい迫ってくる、というよりは、じわじわ首を絞められていく感じです。

もちろん面白かったのですが、個人的には、切れ味鋭い、短編の方が、好みです。

寝ずに捜査を続ける、ワーカホリックぶりも、振り回される、鑑識・二岡の悲哀も、変わらず。

今回は、福家警部補の、意外な特技と弱点が明らかになります。
捜査をしている時の、容赦のない強さと違って、弱点に関しては無力で、たじろぐ姿がかわいらしかったです。

聞き込みついでの、福家警部補の一言が、聞き込み相手を動かしていったり。
動植物管理係シリーズの須藤が登場したり。

ちょっとした小ネタも、楽しかったです。

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2015.07.02

『2.43 清陰高校男子バレー部 second season』 壁井ユカコ

さわやかな青春スポーツ小説。
今回も一気読みでした。

第2弾では、ライバル校の視点も描かれていきます。

県の強豪として、エースとして、君臨し続けた、統の背負うものとは。
選手とは違った形で、バレーボールにかかわり続ける、越智の葛藤とは。

王者には王者の重みがあり、それぞれの思いがある。
ぐっと胸にくるものがあり、思わず応援してしまいます。

清陰に勝ってほしいのに、福蜂にも勝ってほしい。
灰島と同じく、後半になると「終わるのが惜しい」気持ちでいっぱいでした。

小田と青木の変わらぬ信頼に、胸が熱くなったり。
灰島の不器用さにハラハラしたり。

高校生なのに、無邪気な少年のような、バレーバカっぷりは変わらずで、ほほえましくなります。

バレー以外でも、棺野と荊のやりとりで、甘酸っぱい気持ちになったり。
灰島と虎の握手に、笑ってしまったり。

愛すべき登場人物たちの、魅力あふれる作品でした。

続きが待ち遠しいです。

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2015.06.30

『少女ポリアンナ』 エレノア=ポーター作/菊島伊久栄訳

両親を失ったポリアンナは、会ったことのなかった、母方の叔母へと引き取られていく。

心あたたまる物語でした。

人の善意を、心から信じている、ポリアンナ。
本当は悪意が潜んでいたはずの周りの言動が、ポリアンナの手にかかると、すべてが"いいこと"に変わってしまう。

ポリアンナの言動は健気で、愛らしく、読んでいてほっこりします。

スノー夫人の部屋のカーテンを開けた時のように、ポリアンナは周りの人々を変え、世界は明るくなっていく。
プリズムの光景などは、想像しただけで、こちらの心もキラキラとしてきました。

ポリアンナは、決して恵まれた境遇ではなく、普通ならマイナスにとらえそうなことも、多く経験しています。
それでも、なにか物事のいい面を見つけ出そうとしていく。

ポリアンナの魅力に引き込まれ、一気読みでした。

最後は、じーんときました。

『書店ガール4 パンと就活』がきっかけで、手にしたこの本。
アニメ「愛少女ポリアンナ物語」で、ストーリーを知ってはいましたが、あらためて原作の素晴らしさを味わうことができました。

続編もあるようなので、読んでみたいです。

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