2015.11.21

ブログ移転のお知らせ

このたび、ブログを移転することとなりました。

新しいブログは、KOROPPYの本棚 annexです。

今までお世話になりました。

新しいブログでも引き続きよろしくお願いします。

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2015.11.19

『だれもが知ってる小さな国』 有川浩

佐藤さとるから本格的にバトンが渡った、コロボックルシリーズの新作長編。

コロボックルは子どもの頃から大好きなシリーズですし、有川浩も大好きな作家さん。
新作を読めるのがうれしい反面、作者が変わる、ということには、不安がありました。

が、読んでみれば、コロボックルシリーズとして、変わらず楽しめる作品でした。

厳密に言えば、既存シリーズとの違いを、感じないわけではありません。

わずかながら現代的な感覚、距離感のドライさ、みたいなものがある気がしました。
作者が変わったからかもしれませんし、作中の時代が、現代に近づいたからかもしれません。

違和感がゼロとは言わないものの、コロボックルシリーズとして楽しむことができました。

だれもがいい人で、ほっこり、ほのぼの。

タイトルだけでなく、ストーリーもシリーズへのオマージュが感じられるものでした。
既刊を読んでいる方が、楽しめるのでは。

村上勉のイラストがふんだんにあるのも、うれしかったです。
コロボックルのイラストは、シリーズの大きな魅力のひとつなので。

もし次があるとしたら、今度は人間側ではなく、コロボックル側メインで読みたいです。

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2015.11.18

『神様のカルテ0』 夏川草介

シリーズの前日譚を集めた、短編集。
「有明」「彼岸過ぎまで」「神様のカルテ」「冬山記」の4編。

今回も、泣けました。

医大生時代の話は、学生ならではのノリが楽しかったです。
社会人とは違う、若々しい学生だった時代が、当たり前ですが彼らにもあったのですね。

一止が本庄病院を選んだ理由、面接の言葉には、ぐっときました。

研修医時代になると、今と変わらないな、と感じます。

命と向き合うこと。
医療にできることと、その限界。

穏やかな描写ながら、それらと真摯に向き合う彼らに、何度も涙してしまいまいました。

登場する人物たちの、その後がわかっているからこそ、そのきらめきがまばゆく、切なく感じたり。

ハルに関しては、意外な一面を見た気がしました。

普段はやわらかな、一止を受け止めてくれる存在、という印象。
実は、こんなにも芯が強く、たくましい女性だったのか、と驚かされました。

医大生、研修医と、時を重ねて今へ向かう流れだったので、欲を言えば、一止とハルの出会いも読みたかったです。

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2015.11.17

『図書室のキリギリス』 竹内真

離婚を機に始めた仕事は、学校司書だった……。

「司書室のキリギリス」「本の町のティンカー・ベル」「小さな本のリタ・ヘイワース」「読書会のブックマーカー」「図書室のバトンリレー」の5編。

本の魅力あふれる物語でした。

司書の資格を持たない、素人の主人公。
だからこそ、分類記号から始まる、仕事のひとつひとつを、新鮮に受け止めていきます。

高校の図書室、という特殊な空間の空気感も伝わってきました。

子どもたちも、元々本が好きな子ばかりばかりではありません。

読む習慣を持たなかった子が、本に興味を持つようになったり。
ベースくんのような、変わった利用法があったり。

本、そして図書室を通じて、子どもたちの世界が広がっていくのが、ほほえましかったです。

そして、子どもたちに本を読んでもらうための、様々な企画。

図書委員たちの、本への熱い思いには、引き込まれました。
紹介される中で、読んでみたいな、と思わせられる本も、いくつかありました。

本にまつわる謎も面白く、本好きさんにお勧めしたい作品です。

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2015.11.16

『闘う君の唄を』 中山七里

モンスターペアレントに支配された、神室幼稚園。
自らの理想を実践すべく、日々奮闘する新米幼稚園教諭を描いた、普通のお仕事小説。

と思いきや、後半思いがけない展開になるところが、やはり中山七里作品。

ただ、条件が限られていることもあり、真犯人は予測がついてしまうので、真相に驚く、とはなりませんでした。

また、子どもをはねて死亡させてしまった、までは不慮の事故と受け止められます。
が、その先の行動は意図的な犯行であって、正直、同情の余地はありません。

そのため、上条に同情的な気持ちになりきれない部分がありました。

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